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齋藤哲治さん、篤子さん 京都府和束町 「篤庵」

202363日(土) 午前11時

茶源郷の農家民宿

齋藤哲治さん、篤子さん 京都府和束町 「篤庵」

京都のJR加茂駅。農家民宿『篤庵』の齋藤哲治さんが今日のお客さんを迎えに来ました。現れたのは、スイス人のご夫婦。齋藤さんはAI翻訳機を使ってコミュニケーションを取りつつ、車で宿までご案内します。まず見せたかった絶景は、急斜面の山に広がる一面の茶畑でした。思わず歓喜の声を上げる二人。その美しさから、「茶源郷」と称される京都府和束町。宇治茶の約4割を生産するお茶の町として、800年以上の歴史があります。そんな和束町の小高い丘の上に建つ民宿が、海外からの宿泊客が絶えないと話題の『篤庵』です。

宿を営むのは、移住してここに住む72歳のご夫婦、齋藤哲治さんと篤子さん。古民家を改築した宿で、1日1組限定、最大7人まで受け入れています。早速、和束のお茶でおもてなし。爽やかな香りとわずかな甘みを感じる美味しいお茶を味わってもらうには、ちょっとしたコツがあります。それは?

夕食は旬のタケノコを使った炊き込みご飯を中心に、日替わりのおかずと、太秦の専門店から取り寄せた豚バラのしゃぶしゃぶ。宿泊客から「幻の豚しゃぶ」と評判になっていて、勿論二人も大満足でした。

京都で工務店を営んできた齋藤夫妻ですが、偶然訪れた和束町の風景に惹かれて、17年前に移住。あるご縁から民泊を始め、2019年、民宿『篤庵』をスタートさせました。

新茶の季節を目前にした4月中旬。この日はオーストラリアから、7人家族がやって来ました。哲治さんはこの家族を、『篤庵』と提携する茶畑に連れて行き、子供たちに茶摘み体験をしてもらいました。摘んだ新芽は篤子さんが天ぷらに。さて、子供たちの反応は?

そして4月下旬。いよいよ和束町で新茶の初摘みが始まりました。1年で一番、町が活気付く時です。哲治さんもワクワク。しかし一方で和束町は、深刻な少子化と、若者の転出が止まりません。少しでも町を盛り上げたい齋藤さん夫婦は、あるイベントを考えていました。

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農家民宿 篤庵
概要「茶源郷」と称される、京都府和束町にある農家民宿。移住してやってきた、斎藤夫婦が営む。1日1組、最大7名までを受け入れている。提携の茶園での農家体験や、旬の幸を使った料理が魅力。
住所京都府相楽郡和束町白栖中谷20番地
電話番号080-3470-5530
備考1泊2食付き 1名 16,500円
※2名以上の料金(最大7名まで)

陶芸体験3,000円

ホームページ
https://atsuan-wazuka.com/
ブロッジロッジ
概要齋藤夫婦の移住仲間、ブロジェット夫婦が営む民宿。
住所京都府相楽郡和束町中古京37
電話番号0774-46-9441
備考ホームページ
https://blodgelodge.com/en/front-page/
ツナギバカフェ
概要和束町内の方が、日替わりで店主を務めるカフェ。木曜は、ブロッジロッジのブロジェット夫婦がピザを提供。
住所京都府相楽郡和束町釜塚上切33
営業時間曜日による
木曜 11:00~15:00/16:00~22:00
備考ピザ 1,100円~

ホームページ
https://tsunagiba-cafe.space/
西田商店
概要京都・太秦にある豚肉専門店。篤庵名物の豚しゃぶのお肉を仕入れている。
住所京都市右京区太秦安井辻ノ内町12
電話番号075-813-3899
営業時間10:00~18:30
定休日日曜

各ページに掲載している内容は、取材・放送時点のものです。消費税率移行に伴う価格変更等についてご留意下さい。

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奈佐貴之さん 「京都はんなりばなな」 京都府 亀岡

2025419日(土) 午前11時

皮ごと食べられるバナナ

奈佐貴之さん 「京都はんなりばなな」 京都府 亀岡

ビニールハウスの中はまるで亜熱帯のジャングルのよう。そこで栽培されているのは…
バナナ。実はこのバナナ、皮ごと食べられるんです。場所は京都の亀岡盆地。国内流通量が全体のわずか0.2%と、希少価値が高い国産バナナ。その中で唯一の京都産ということで、名付けて「京都はんなりばなな」。栽培しているのはバナナ農家の奈佐貴之さんです。

一般的なバナナより糖度が高く、皮が極薄。この薄さも、皮ごと食べられる秘密です。バナナ農家を初めて4年。多くの人に京都産のバナナを知ってもらうため、2023年に直営のジューススタンドをオープン。店頭に立つのは奈佐さんと、妻の理恵さんです。香り高く濃厚な皮ありバナナジュースや、栄養たっぷりのアサイーボウルが話題に。お客さんにも好評で順風満帆に見えますが、「今年は勝負の年」と奈佐さん。どうゆうことでしょうか。

外の気温が8度でも、ハウスの中は22度。与えるのは水と肥料のみです。徹底した温度管理に加え、重要なのが水やり。140株に対して、一回で3トンの水を使います。朝から始めて終わるのは夕方。大変な作業です。収穫したバナナは一本一本、丁寧に水洗いして、専用施設で黄色くなるまで追熟させます。

京都府出身の奈佐さんは、大学卒業後上京し、IT関係の会社に勤務。京都に帰郷して、2019年に理恵さんと結婚。転機になったのは、コロナ禍で様々な職業が影響を受けた中で、食べ物を生産する仕事はなくならないと考え、農業に注目。でも何故バナナだったのでしょう?

この日はバナナの配達で、京都の有名パティシエの元へ。オーナーの中塚さんは「リッツカールトン京都」などで腕を振るい、名だたるコンクールで受賞歴を持つパティシエ。素材にこだわったケーキが連日完売の人気店です。そんな中塚さんが「京都はんなりばなな」に目をつけた理由は?そして奈佐さんのバナナを使った新しいスイーツ、題して「幻のシュークリーム」とは?

「今年が勝負の年」という奈佐さんが向かったのは、嵐山にある超高級旅館「星のや京都」。料理長に試食してもらいます。すると…

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