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2024年3月9日(土) 午前11時~
古い椅子に新たな命を吹き込む椅子張り換え職人
新子真希さん 奈良県香芝市 「Revery Chair(リブリーチェア)」
日々の暮らしに欠かせない、椅子。ポップでセンスあふれる様々な椅子は、すべてある職人が古い椅子をリメイクして、蘇らせたものです。椅子張り職人、新子真希さん。
おっとりとした口調ながら「椅子への情熱は誰にも負けない」と、古い椅子を見違えるように変身させる真希さんの元には、依頼が殺到。今では予約で3か月待ちという人気です。
奈良県香芝市にある椅子張り工房『リブリーチェア』。7年前、倉庫付きの物件を自宅兼アトリエにリノベーションしました。真希さんの修理の様子を見てみましょう。椅子の基本的な構造は、クッションとなる「バネ」と「ウレタン」、下地材に、布やレザーなどの生地です。必ず取り換えるのが、ウレタン。続いて、座面や背面に張る生地をミシンで縫っていきます。縫った生地をクッションに被せ、ステープラで針を留めます。
親子三代にわたって愛用してきてボロが目立つ椅子が、見事に、そしてオシャレに生まれ変わりました。
奈良県で生まれ育った真希さんは、幼いころから木が好きだったそう。大学で建築デザインを学んだ後、家具の職業訓練校に入学。しかし、女性には就職先がなかなか見つからず、なんとか採用された椅子張り工房もまた、男社会でした。真希さんは必死の努力で「一人前になるには10年かかる」という椅子張りを、わずか2年で習得。28歳で独立し、今では人気職人となったのです。
独立して10年。結婚している真希さんには、保育園に通う二人の子供がいます。家事と子育て、そして仕事と、真希さんの忙し過ぎる一日に密着しました。とてもじゃないが、全てをこなすのは難しいと悩んでいた真希さんですが、現在は頼れる助っ人が…
この日、知り合いからソファを譲り受けることに。20年以上使っているそうで、分解してみると、中も外もボロボロです。かなり大がかりなリメイクとなりそうですが、ここは真希さん、気合が入ります。今回、ソファを譲り受けたのには、ある理由がありました。実は今、新たな夢に向かっていたのです。
概要 | 椅子張り職人・新子真希さんが椅子やソファなどのリペア、リメイクを手がける工房。 |
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住所 | 奈良県香芝市穴虫1041-2 |
備考 | ホームページ https://morerevery.net/ インスタグラム https://www.instagram.com/revery_chair/ https://www.instagram.com/more.revery/ |
各ページに掲載している内容は、取材・放送時点のものです。消費税率移行に伴う価格変更等についてご留意下さい。
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