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北島央子さん 奈良県大和郡山市 「アトリエクチュール」

2024316日(土) 午前11時

亡きペットのぬいぐるみを作る動物造形作家

北島央子さん 奈良県大和郡山市 「アトリエクチュール」

リビングでくつろぐ猫。玄関でたたずむ犬。今にも動き出しそうなペットたちは、実は精巧に作られたぬいぐるみ。手掛けているのは、動物造形作家の北島央子さんです。「旅立ったウチの子をもう一度抱きしめたい」、そんな飼い主の想いを受けとめて、一体一体、手作り。
見た目だけでなく、毛並み、重さや抱き心地などを丁寧に再現して、飼い主を感動させる、そんな気骨のぬいぐるみ作家に密着しました。

奈良県大和郡山市にあるマンションの1室が、北島さんの工房『アトリエクチュール』です。4人の職人さんと一緒に、日々製作に没頭しています。これまでに作ったぬいぐるみは900体以上。全国から注文が殺到し、納品まで1年半待ちという人気ぶりです。

ぬいぐるみ作りは、綿密なヒアリングが不可欠。ある日は、依頼者のご自宅へ。1年前に愛犬を亡くしたご家族から、写真と照らし合わせながら、依頼者の記憶を探っていきます。ヒアリングを元に、その子だけのデッサンを描き、型紙を作ります。個体によっては、100パーツを超えることも。生地の色目にもとことん拘りますが、小ロットで細かい要望に応えてくれる業者はなかなか見つかりませんでした。そんな時、話を聞いてくれたのが、東大阪の福井さん。10年以上かけて、ぬいぐるみ用に染め上げた色味は200色以上。頼もしい仲間となっています。

母親が人形劇をやっていて、子供の頃から人形を作っていたという北島さん。短大を卒業後、一度は企業に勤めましたが、30歳で退職し、ぬいぐるみ作家の道へ。当時流行していたテディベアを製作するうち、ある依頼が舞い込みます。それは「亡くなったペットをもう一度抱きたい」でした。

この日、縫製作業に入るぬいぐるみが一体。一つ一つパーツを手縫いして生地に綿を詰め、愛犬の形を作っていきますが、これがまた難しい。さらに、最後に北島さんが一人で向き合う作業が残っていました。

そして…とうとう依頼主にぬいぐるみを受け渡す日がやってきました。果たして?

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アトリエクチュール
概要愛犬・愛猫の写真から作る、オーダーメイドのぬいぐるみ。
住所奈良県大和郡山市北郡山町311-7-503
電話番号0743-85-5619(受付時間:平日11時~17時)
備考ホームページ
https://couture-dog.com/policy/

インスタグラム
https://www.instagram.com/atelier_couture55/

各ページに掲載している内容は、取材・放送時点のものです。消費税率移行に伴う価格変更等についてご留意下さい。

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奈佐貴之さん 「京都はんなりばなな」 京都府 亀岡

2025419日(土) 午前11時

皮ごと食べられるバナナ

奈佐貴之さん 「京都はんなりばなな」 京都府 亀岡

ビニールハウスの中はまるで亜熱帯のジャングルのよう。そこで栽培されているのは…
バナナ。実はこのバナナ、皮ごと食べられるんです。場所は京都の亀岡盆地。国内流通量が全体のわずか0.2%と、希少価値が高い国産バナナ。その中で唯一の京都産ということで、名付けて「京都はんなりばなな」。栽培しているのはバナナ農家の奈佐貴之さんです。

一般的なバナナより糖度が高く、皮が極薄。この薄さも、皮ごと食べられる秘密です。バナナ農家を初めて4年。多くの人に京都産のバナナを知ってもらうため、2023年に直営のジューススタンドをオープン。店頭に立つのは奈佐さんと、妻の理恵さんです。香り高く濃厚な皮ありバナナジュースや、栄養たっぷりのアサイーボウルが話題に。お客さんにも好評で順風満帆に見えますが、「今年は勝負の年」と奈佐さん。どうゆうことでしょうか。

外の気温が8度でも、ハウスの中は22度。与えるのは水と肥料のみです。徹底した温度管理に加え、重要なのが水やり。140株に対して、一回で3トンの水を使います。朝から始めて終わるのは夕方。大変な作業です。収穫したバナナは一本一本、丁寧に水洗いして、専用施設で黄色くなるまで追熟させます。

京都府出身の奈佐さんは、大学卒業後上京し、IT関係の会社に勤務。京都に帰郷して、2019年に理恵さんと結婚。転機になったのは、コロナ禍で様々な職業が影響を受けた中で、食べ物を生産する仕事はなくならないと考え、農業に注目。でも何故バナナだったのでしょう?

この日はバナナの配達で、京都の有名パティシエの元へ。オーナーの中塚さんは「リッツカールトン京都」などで腕を振るい、名だたるコンクールで受賞歴を持つパティシエ。素材にこだわったケーキが連日完売の人気店です。そんな中塚さんが「京都はんなりばなな」に目をつけた理由は?そして奈佐さんのバナナを使った新しいスイーツ、題して「幻のシュークリーム」とは?

「今年が勝負の年」という奈佐さんが向かったのは、嵐山にある超高級旅館「星のや京都」。料理長に試食してもらいます。すると…

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