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石田瞳さん 京都府 「キッチンカー88/O(エイエイオー)」

2024323日(土) 午前11時

おにぎりのキッチンカー

石田瞳さん 京都府 「キッチンカー88/O(エイエイオー)」

ホカホカご飯で握る、大きくて丸いおにぎり。作っているのはキッチンカーで起業した元幼稚園の先生。その美味しさにファンが急増中です。体にも環境にも優しい食材に拘り、丹精込めてひとつひとつ手で握っています。今回はおにぎりを通して、「食」の大切さを発信するキッチンカーのママさん店主に密着しました。

京都の亀岡を走るキッチンカー『88/O(エイエイオー)』。定期的に開かれている農家マルシェに出店です。店主の石田瞳さんはこうしたイベントに出店して、作りたてのおにぎりを販売しています。お米は減農薬。具材はゴマ、おかか、昆布、湯葉とちりめん、かしわなどを出来る限り手作りで。炊きたてご飯を注文を受けてから握ります。口の中でほどけるふわふわのおにぎり。「これまでに食べたおにぎりの中で一番美味しい」というお客さんもいるほど。一番人気はなんといっても…さらに瞳さんは、その場で食べてもテイクアウトでも、プラスチックごみを出さないよう、ある工夫をしています。

福岡で生まれ育った瞳さん。「食」と「幼児教育」を学べる大学に進学します。修学旅行で訪れた京都に憧れ、嵐山の幼稚園に就職。結婚と出産を経て、去年の11月、おにぎりのキッチンカーを立ち上げたのですが、そのきっかけとなったのは?

開業以来、忙しい日々を送る瞳さんですが、何よりの癒しは息子さんと過ごす家族の時間。夫の亮太さんは元・車の整備士で、現在は瞳さんの仕事をサポート。キッチンカーの内装を手掛け、おにぎりも握ります。育児にも積極的に関わっているそうです。

さて、フードロスや資源の有効利用に関心が高い瞳さんは、ある養鶏場へ。ここのニワトリは卵を産ませるためのものですが、役目を終えた親鳥は身が硬いので食肉としてあまり流通せず、処分されることも。平飼いされ、おからなどの安全な食材をエサに飼われたこのニワトリは、味が濃くて美味しいはず。瞳さんはこの親鳥を使って、一番人気の「かしわ」のおにぎりをさらに美味しくさせようと、試作を開始しました。

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えいえいおー
概要今回の主人公、石田瞳さんが店主を務めるおにぎりのキッチンカー。体にも優しい食材を使った素朴な味が人気に。環境問題にも取り組み子どもと未来を結ぶ。
住所出店場所はインスタグラムを参照。
営業時間インスタグラムを参照。
定休日不定休
備考主なおにぎり1個350~400円。

インスタグラム
https://www.instagram.com/88.onigiri/
グッドネイチャーステーション
概要主人公の石田さんが毎週水曜に出店している商業施設。体と地球にやさしい「食」をテーマに新しいライフスタイルを提案している。
住所京都市下京区河原町通四条下ル2丁目稲荷町318-6
電話番号075-352-6730
営業時間10:00~20:00
(えいえいおーの出店時間はインスタグラムを参照)
定休日無休
備考ホームページ
https://goodnaturestation.com/
湯葉吉
概要主人公の石田さんが湯葉を仕入れている専門店。錦市場で唯一の湯葉製造販売店で創業230年を誇る老舗。
住所京都市中京区錦小路通御幸町西入ル鍛冶屋町213
電話番号075-221-1372
営業時間9:00~18:00
定休日第4水曜・日曜
備考ホームページ
http://yubakichi.jp/store
島本海苔乾物
概要京都の有名料理店などにも支持されている乾物店。石田さんはこちらから手焼きした有明海産の海苔などを仕入れている。
住所京都市中京区錦小路通富小路東入東魚屋町195
電話番号075-211-0291
営業時間平日 9:00~17:30/土日祝 10:00~17:30
定休日なし
備考ホームページ
http://shimamoto.kyoto/

各ページに掲載している内容は、取材・放送時点のものです。消費税率移行に伴う価格変更等についてご留意下さい。

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奈佐貴之さん 「京都はんなりばなな」 京都府 亀岡

2025419日(土) 午前11時

皮ごと食べられるバナナ

奈佐貴之さん 「京都はんなりばなな」 京都府 亀岡

ビニールハウスの中はまるで亜熱帯のジャングルのよう。そこで栽培されているのは…
バナナ。実はこのバナナ、皮ごと食べられるんです。場所は京都の亀岡盆地。国内流通量が全体のわずか0.2%と、希少価値が高い国産バナナ。その中で唯一の京都産ということで、名付けて「京都はんなりばなな」。栽培しているのはバナナ農家の奈佐貴之さんです。

一般的なバナナより糖度が高く、皮が極薄。この薄さも、皮ごと食べられる秘密です。バナナ農家を初めて4年。多くの人に京都産のバナナを知ってもらうため、2023年に直営のジューススタンドをオープン。店頭に立つのは奈佐さんと、妻の理恵さんです。香り高く濃厚な皮ありバナナジュースや、栄養たっぷりのアサイーボウルが話題に。お客さんにも好評で順風満帆に見えますが、「今年は勝負の年」と奈佐さん。どうゆうことでしょうか。

外の気温が8度でも、ハウスの中は22度。与えるのは水と肥料のみです。徹底した温度管理に加え、重要なのが水やり。140株に対して、一回で3トンの水を使います。朝から始めて終わるのは夕方。大変な作業です。収穫したバナナは一本一本、丁寧に水洗いして、専用施設で黄色くなるまで追熟させます。

京都府出身の奈佐さんは、大学卒業後上京し、IT関係の会社に勤務。京都に帰郷して、2019年に理恵さんと結婚。転機になったのは、コロナ禍で様々な職業が影響を受けた中で、食べ物を生産する仕事はなくならないと考え、農業に注目。でも何故バナナだったのでしょう?

この日はバナナの配達で、京都の有名パティシエの元へ。オーナーの中塚さんは「リッツカールトン京都」などで腕を振るい、名だたるコンクールで受賞歴を持つパティシエ。素材にこだわったケーキが連日完売の人気店です。そんな中塚さんが「京都はんなりばなな」に目をつけた理由は?そして奈佐さんのバナナを使った新しいスイーツ、題して「幻のシュークリーム」とは?

「今年が勝負の年」という奈佐さんが向かったのは、嵐山にある超高級旅館「星のや京都」。料理長に試食してもらいます。すると…

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