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2024年5月18日(土) 午前11時~
畳の普及に奮闘するベテラン職人と息子
藤原宏勝さん、藤原一生さん 大阪府和泉市 「畳屋フジセ」
爽やかなイグサの香りに癒される「畳」。夏は涼しく、冬は暖かで、四季のある日本の風土に適した床材として、古くから受け継がれてきました。大阪・和泉市で昭和初期創業の『畳屋フジセ』。三代目の藤原宏勝さんは、この道43年のベテラン職人です。藤原さんの工房には、連日外国人観光客がやってきます。仕掛けたのは四代目、息子の一生さん。一生さんは7年前、工房のすぐ隣におそらく日本で唯一の「畳店が営むゲストハウス」を開業。今「泊まれる畳屋店」として海外で話題になっているのです。
その『ゲストハウス・藤畳』に宿泊する外国人観光客を工房に案内して、ワークショップを開催しています。宏勝さんがプロの技を披露し、一生さんが英語でガイド。旅の想い出に、フォトフレームにもなる「ミニ畳」を作ってもらいます。外国人たちの反応は?
ある日は、大学の「お笑い研究会」部室の畳を入れ替えます。新しい畳の香りに包まれた部室の雰囲気は一変。ここからどんな「お笑い」が生まれるのでしょう。若い世代に畳の良さを伝えます。
一生さんは幼い頃から、父の姿を誇りに思っていました。しかし、老舗の畳店に生れたからこそ、将来の厳しさも身に染みて感じていました。そこで始めたのが「畳の新たな魅力を国内外に発信すること」。畳を活かしたイベントやパフォーマンス、大きな古畳に古典の絵を描くアートなど、斬新なアイデアを次々と実現させていきます。ブランド商品「ゴザニスト」とはいったい何でしょう?
一カ月後、イギリスのロンドンで「日本のものづくり」を紹介するイベントが開催されます。現地で出展する「畳の新製品」を開発するために、藤原親子は動き出しました。海外で販売することを目指すという二人。やってきたのは「襖メーカー」でした。畳と襖がコラボする新製品。それを携え、一生さんはロンドンへと旅立ちます。
概要 | ・昭和初期創業の「畳屋フジセ」 ・畳店が営む外国人に人気の「ゲストハウス・藤畳」 |
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住所 | 大阪府和泉市池田下町240-1 |
備考 | ホームページ https://www.tartami.com フェイスブック https://www.facebook.com/fujisetatami |
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