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西川かずよさん 揚げパン専門店『あげパン屋 るん』 兵庫県内8店舗

2025315日(土) 午前11時

揚げパンで地域の賑わいを

西川かずよさん 揚げパン専門店『あげパン屋 るん』 兵庫県内8店舗

神戸市灘区。阪急王子公園の駅前に、一風変わったパン屋さんがあります。ひっきりなしに訪れるお客さんのお目当ては、「あげパン」。昭和の中頃、学校給食で登場した「あげパン」は、子供たちに大人気でしたが、今ではあまり見かけなくなりました。そんな「あげパン」に再び脚光を、と専門店『あげパン屋 るん』を開いたのは、西川かずよさんです。

看板商品は“きなこまみれのあげパン”。たっぷり贅沢に乗せられたきな粉が人気の秘密です。お店自慢のきなこ。実は親子三代、秘伝の配合で作られたものでした。“きなこのあげパン”は祖母から母、母から娘へと受け継がれた優しいおやつ。そんな「あげパン」に西川さんがこだわる訳が、幼い頃の記憶にありました。

この日、訪れたのは、湊川の店舗。兵庫県内に8店舗を展開する西川さんは、それぞれの店を周り、時に自ら「あげパン」を作ります。「できたら揚げたてを食べてほしい。揚げたてが一番おいしい」。あげパンを懐かしく感じる人、さらに知らない世代の人たちの間で評判となり、どの店舗も行列ができるほどに。

「あげパン」を日本のソールフードにしようと奔走する西川さん。その原点でもある王子公園の店舗は、低予算で店を開くため、暖簾や看板、本物と見間違う紙粘土の「あげパン」も手作り。店作りにも情熱をそそぐ西川さんを、スタッフはどう見ているのでしょう。

お客さんに飽きが来ないよう、定期的に新作を出します。今回は春をイメージした桜餅のあげパンの試作。アイデアが尽きることはありません。王子公園で共に働くのは、西川さんの母・みちさんです。

子供たちがまだ幼い頃に離婚した母・みちさん。二人の子供を女手一つで育てるため、昼も夜も働きづめ。そんな中、子供たちを癒したのが、母手作りの「あげパン」だったのです。苦労をかけた母親に楽をさせたいと、店を開いたのですが、母もまだまだ現役です。

兵庫で人気急上昇の『あげパン屋 るん』は、移動販売車を手に入れます。この車があれば、店舗に来られない人たちにも「あげパン」を食べてもらえる!早速稼働した西川さん。でも販売だけではなく、あるボランティアにも関わっていました。

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あげパン屋 るん 神戸王子公園総本店
概要学校給食で人気だった”あげパン”の専門店
兵庫県内に8店舗を展開する
住所神戸市灘区城内通2-5-17
営業時間午前11時~売り切れ次第終了
定休日不定休
備考阪急 王子公園駅すぐ

きなこ 230円
シュガー 220円
シナモン 250円

インスタグラム
https://www.instagram.com/panyasanlun/
https://www.instagram.com/agepanyalun/
あげパン屋 るん 河内小坂店
概要兵庫県で人気の”あげパン”専門店が大阪に初出店
住所東大阪市御厨栄町2-8-17
営業時間午前10時~売り切れ次第終了
定休日不定休
備考近鉄奈良線「河内小坂駅」 徒歩5分

各ページに掲載している内容は、取材・放送時点のものです。消費税率移行に伴う価格変更等についてご留意下さい。

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奈佐貴之さん 「京都はんなりばなな」 京都府 亀岡

2025419日(土) 午前11時

皮ごと食べられるバナナ

奈佐貴之さん 「京都はんなりばなな」 京都府 亀岡

ビニールハウスの中はまるで亜熱帯のジャングルのよう。そこで栽培されているのは…
バナナ。実はこのバナナ、皮ごと食べられるんです。場所は京都の亀岡盆地。国内流通量が全体のわずか0.2%と、希少価値が高い国産バナナ。その中で唯一の京都産ということで、名付けて「京都はんなりばなな」。栽培しているのはバナナ農家の奈佐貴之さんです。

一般的なバナナより糖度が高く、皮が極薄。この薄さも、皮ごと食べられる秘密です。バナナ農家を初めて4年。多くの人に京都産のバナナを知ってもらうため、2023年に直営のジューススタンドをオープン。店頭に立つのは奈佐さんと、妻の理恵さんです。香り高く濃厚な皮ありバナナジュースや、栄養たっぷりのアサイーボウルが話題に。お客さんにも好評で順風満帆に見えますが、「今年は勝負の年」と奈佐さん。どうゆうことでしょうか。

外の気温が8度でも、ハウスの中は22度。与えるのは水と肥料のみです。徹底した温度管理に加え、重要なのが水やり。140株に対して、一回で3トンの水を使います。朝から始めて終わるのは夕方。大変な作業です。収穫したバナナは一本一本、丁寧に水洗いして、専用施設で黄色くなるまで追熟させます。

京都府出身の奈佐さんは、大学卒業後上京し、IT関係の会社に勤務。京都に帰郷して、2019年に理恵さんと結婚。転機になったのは、コロナ禍で様々な職業が影響を受けた中で、食べ物を生産する仕事はなくならないと考え、農業に注目。でも何故バナナだったのでしょう?

この日はバナナの配達で、京都の有名パティシエの元へ。オーナーの中塚さんは「リッツカールトン京都」などで腕を振るい、名だたるコンクールで受賞歴を持つパティシエ。素材にこだわったケーキが連日完売の人気店です。そんな中塚さんが「京都はんなりばなな」に目をつけた理由は?そして奈佐さんのバナナを使った新しいスイーツ、題して「幻のシュークリーム」とは?

「今年が勝負の年」という奈佐さんが向かったのは、嵐山にある超高級旅館「星のや京都」。料理長に試食してもらいます。すると…

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