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2019年2月2日(土) 午前11時~
伝統の清水焼に斬新な技法で挑む女性陶芸家
「紅村窯(こうそんがま)」林侑子さん
京都・清水寺に続く参道は、清水焼の陶芸展が並ぶ観光地で、「ちゃわん坂」と呼ばれています。その坂の一角に、「紅村窯(こうそんがま)」があります。三代目の林紅村さんと、娘の林侑子さんが、100年以上続く窯元を守り続けています。
侑子さんは、窯元が少なくなっていく中、清水焼を発展させようと、ハサミで土を切って模様をつける斬新な技法で「土鋏(つちばさみ)」という独自の作風を作りあげました。照明が付けられると、花のように美しく、温かな光が広がります。
「土鋏」は、水分を含ませた土が乾くまでにハサミを入れるため、4時間以上も作業が続き、1つの作品は、約2週間で完成します。そして、このハサミは、今は亡き画家だった母親が遺した「眉切り鋏」を使っています。どのハサミよりも「土鋏」に適していたそうです。
今回、侑子さんが「土鋏」の新作に選んだモチーフは、熱帯魚の「エンゼルフィッシュ」です。生き物を表現するのは初めての挑戦で、天使のように泳ぐと言われる魚を立体感あるものにするために、試行錯誤は続きます。果たして、どんな優しい光を放つのでしょうか。
伝統に新たな道を切り開く!ハサミを使った斬新な技法で清水焼を彩る女性陶芸家に密着しました。
概要 | 青磁・白磁の器と共に「土鋏」の技法を使った清水焼の陶器を販売 |
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住所 | 京都市東山区五条橋東6-541 |
営業時間 | 11:00~17:00 |
定休日 | 月曜・金曜 |
備考 | 土鋏の照明 50,000円~ 土鋏の香合 40,000円~ 土鋏の皿 20,000円~ 京阪電車「清水五条」駅より徒歩20分 市バス「五条坂」下車 徒歩10分 |
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