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「海色空色工房」 染色家 梅阪尚美さん

2019629日(土) 午前11時

しまなみの自然の色を染める染色家

「海色空色工房」 染色家 梅阪尚美さん

広島県・尾道市、瀬戸内海に浮かぶ「向島」にある染色工房「海色空色工房」。ここを一人で切り盛りしているのが染色家の梅阪尚美さんです。
彼女が手がけるのは全て、植物を染料にして染め上げたもの。
梅阪さんが「しまなみブルー」と呼ぶ藍の生葉で染めた青い染め物が注目されています。

緑の葉を使っているのにピンクに染め上がるなど、植物に潜んでいる思いがけない色が現れるのも、天然素材を使う染色の魅力。
生葉染だけでなく、伝統的な藍染も手がけています。

今回、尾道市内の複合施設「U2」で個展を開くことになりました。
サイクリストに人気の宿ともなっているこの施設、実は梅阪さんが初めて個展を開いた思い出の場所です。
これまでにないモノを作りたいと意気込む梅阪さん、初めての技法にも挑戦することにしました。染めるのは藍染のワンピース。工房には何度も試作を繰り返す梅阪さんの姿がありました。

個展当日は大勢のお客さんで大盛況。
梅阪さんの新境地の作品に興味津々の様子でした。


しまなみの自然を布地に表現する染色家に密着しました。

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海色空色工房
概要様々な植物で染める「草木染め」と「天然灰汁発酵建て本藍染」と呼ばれる貴重な藍染めを専門に扱う染織工房。
住所広島県尾道市向島町6436-3
電話番号0848-44-1907
定休日不定休
備考「梅阪尚美-染色展-」
場所:「ONOMICHI U2」内「SHIMA SHOP」
(広島県尾道市西御所町5-11)
期間:2019/7/7(日)まで

各ページに掲載している内容は、取材・放送時点のものです。消費税率移行に伴う価格変更等についてご留意下さい。

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西川かずよさん 揚げパン専門店『あげパン屋 るん』 兵庫県内8店舗

2025315日(土) 午前11時

揚げパンで地域の賑わいを

西川かずよさん 揚げパン専門店『あげパン屋 るん』 兵庫県内8店舗

神戸市灘区。阪急王子公園の駅前に、一風変わったパン屋さんがあります。ひっきりなしに訪れるお客さんのお目当ては、「あげパン」。昭和の中頃、学校給食で登場した「あげパン」は、子供たちに大人気でしたが、今ではあまり見かけなくなりました。そんな「あげパン」に再び脚光を、と専門店『あげパン屋 るん』を開いたのは、西川かずよさんです。

看板商品は“きなこまみれのあげパン”。たっぷり贅沢に乗せられたきな粉が人気の秘密です。お店自慢のきなこ。実は親子三代、秘伝の配合で作られたものでした。“きなこのあげパン”は祖母から母、母から娘へと受け継がれた優しいおやつ。そんな「あげパン」に西川さんがこだわる訳が、幼い頃の記憶にありました。

この日、訪れたのは、湊川の店舗。兵庫県内に8店舗を展開する西川さんは、それぞれの店を周り、時に自ら「あげパン」を作ります。「できたら揚げたてを食べてほしい。揚げたてが一番おいしい」。あげパンを懐かしく感じる人、さらに知らない世代の人たちの間で評判となり、どの店舗も行列ができるほどに。

「あげパン」を日本のソールフードにしようと奔走する西川さん。その原点でもある王子公園の店舗は、低予算で店を開くため、暖簾や看板、本物と見間違う紙粘土の「あげパン」も手作り。店作りにも情熱をそそぐ西川さんを、スタッフはどう見ているのでしょう。

お客さんに飽きが来ないよう、定期的に新作を出します。今回は春をイメージした桜餅のあげパンの試作。アイデアが尽きることはありません。王子公園で共に働くのは、西川さんの母・みちさんです。

子供たちがまだ幼い頃に離婚した母・みちさん。二人の子供を女手一つで育てるため、昼も夜も働きづめ。そんな中、子供たちを癒したのが、母手作りの「あげパン」だったのです。苦労をかけた母親に楽をさせたいと、店を開いたのですが、母もまだまだ現役です。

兵庫で人気急上昇の『あげパン屋 るん』は、移動販売車を手に入れます。この車があれば、店舗に来られない人たちにも「あげパン」を食べてもらえる!早速稼働した西川さん。でも販売だけではなく、あるボランティアにも関わっていました。

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