今回は、カッコイイ農業を目指し、美味しい野菜を届ける“野菜王子”こと福原悟史さんの“夢のカタチ”を紹介。

兵庫県芦屋市にある八百屋さん「ＣＡ」は雑貨ショップのようなオシャレな雰囲気。
店主の福原さんもカフェのギャルソンのようないでたちで接客を行うユニークなベジタブルショップだ。
神戸北野ホテルの山口シェフをはじめ、一流料理人も虜にする福原さんの野菜。
その理由は、福原さん自らが毎日、農家を訪れ、直接、野菜を仕入れているため、店には見た目は悪くても、味や状態の良い野菜だけが並んでいる。店名の「ＣＡ」は「クール・アグリカルチャー」の略。
“カッコイイ農業”は、彼が目指すところでもある。そんな福原さんの１日は、朝５時、美味しい野菜を作る生産農家に向かうことからスタート。

兵庫県宍粟市の兼業農家の家に生まれた福原さん。大学は工学部に進学したものの、野菜の道を選んだのは、自分探しの途中で単に思いついたからだとか。もちろん、家族や友人たちは大反対。移動販売用の車を買い、第一歩を踏み出した福原さんには、案の定、様々な難関が待ち受けていた・・・。
やがて、安心で美味しい野菜を求める人たちの間で広まり、大評判となって、昨年の７月には店舗を立ち上げた。農家や顧客など多くの人たちに支えられ、料理人たちにも注目される福原さんの野菜。

そんな彼には壮大な夢がある。それは、「美味しい野菜を日本のベーシックにしたい」ということ。日本で食べる野菜はすべてが美味しくあってほしいと願う福原さん。そのためには、子どもの頃から美味しい野菜の味を知り、野菜を好きになってもらうことが大切だという。そこで、動き出している夢の第一歩に密着。保育園や幼稚園の給食に使ってもらうため奮闘する福原さんの姿を追った。