大阪の北堀江で世界に１つのオリジナル時計を作る時計作家の海津美香さん。手仕事で生み出される時計のアートピースのような存在感とユニークさが人気を呼び、彼女のもとには次々と不思議な時計のオーダーが舞い込む。今回は、お客さんに夢の時間を届ける海津さんのユニークな時計の魅力をたっぷりと紹介した。
海津さんの手作り時計工房兼ショップの「土圭屋（とけいや）」があるのは、オシャレな店が建ち並ぶ北堀江のレトロビル「鳥かごビルヂング」の３階。土曜と日曜しかオープンしない店内には、小さなスペースに多種多彩なフォルムの腕時計が飾られている。そのどれもが、世界に１つしかない海津さん手作り時計だ。そして、「土圭屋」の最大の魅力はオーダーメイドだということ。次々と舞い込むオーダーは千差万別で、これまで手がけた数は３００を超える。依頼主の思い出の品が時計と一体化した作品や結婚指輪の代わりにとオーダーされたペアウォッチも。また、世界に１つだけのバースデープレゼントとしてオーダーするお客さんもいるという。
お客さんの想いやこだわりを具体化する海津さんのオリジナル時計。針とムーブメント以外はほとんど手作りで、様々な工夫が施されている。依頼者のイメージをカタチにしながら、時計としての機能も満たす作品はどのようにして生まれるのか？その制作風景を紹介した。
オーダーに訪れるお客さんは、いずれも海津さんの作品を目にし、魅了された人たちばかり。千葉で靴を中心とした革製品のオーダーメイドショップの店長をしている田中さんは、海津さんと同じ手仕事仲間。海津さんの時計を店で扱う田中さんがオーダーしたのは、「今までにない時計」！また、高校の美術教師からのオーダーは、ナマズが棲む「たらい」をイメージした時計。果たして、お客さんのココロを満たす時計は完成したのか？完成までの奮闘に密着した。