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2012年2月11日放送 |
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京都の伝統工芸と現代をつなぐ新進気鋭の女性木版職人
木版印刷「竹笹(たけざさ)堂」摺り師
原田 裕子さん

町人文化が花開いた江戸時代、木版画は、イラストを描く“絵師"と、絵にそって版を彫る“彫師"、現代でいうプリント担当の“摺師"の三者に分業された。明治時代に創業した「竹中木版」は、摺師として木版の技術を継承してきた老舗だ。その工房で原田さんが摺師の仕事を紹介した。
工房では、大師匠の四代目と、師匠の五代目と隣り合い、肩を並べて作業する原田さん。四代目は「現代の名工」に選ばれ、「黄綬褒章」も授与された摺りの名人。五代目は摺りの伝統を守りながらも、新たな技法や表現方法をあみだし、日本の木版の魅力を国内外に広めようと努めている。原田さんが師匠に出会ったのは大学生の頃で、教育実習の木版画の授業で使う絵の具を探していた時のこと。そして、大学在学中に弟子入りし、25歳のときには六代目を言い渡された。創業以来、血縁関係にない立場で初めて店の後継ぎとなった原田さん。それから5年。日々、木版画の奥深さを実感しているという。
原田さんは、版元から依頼される仕事のほかに、オリジナルデザインの木版画も製作。彼女が作る作品は、木版印刷特有の色合いや構図を生かしたレトロテイストで、若い人たちに人気があるとか。店の一階で販売する原田さんの作品の数々を紹介した。
京都で活躍する若手女性職人として注目される原田さんに、京都の大丸百貨店から大きな仕事の依頼が舞い込む。大丸の100周年記念イベントのためのオリジナル作品で、依頼されたのは“手摺りのハンカチ"。だが、綿を摺るのは非常に難しく、一度挑戦したこともあるが、うまくいかなかったとか。だが、挑戦したい。そう決心した原田さんは、横浜でハンカチ摺りの技術が存在したことを知り、横浜へ!はたして、無事、ハンカチ摺りを完成させることができるのか!?原田さんの初挑戦に密着した。
竹中木版 竹笹堂 | |
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紹介 | 創業120年になる木版画の摺りを行う老舗。 六代目原田裕子さんは、伝統的な技法を用いながらオリジナル作品も数多く手掛け、人気を呼んでいます。 |
住所 | 〒600-8471 京都市下京区綾小路通西洞院東入る新釜座町737 |
電話番号 | TEL(075)353-8585 FAX (075)353-8586 |
営業時間 | 13:00~18:00 |
定休日 | 日曜、祝日 |
備考 | 京都市営地下鉄「四条」阪急「烏丸」から徒歩10分 ホームページ http://www.takezasa.co.jp |