神戸市灘区の住宅街の一角にある「地蔵家」は食パンだけを作る専門店。１日５００本しか作れない食パンを求め、訪れるお客さんは引きも切らない。一本５７０円と安くはないが、一度食べると忘れられない美味しさとやわらかさ。それを作っているのが、食パン職人の中原親則さん。今回は、中原さんの食パンの魅力とパン作りへの想いを紹介。さらに、最高にやわらかい究極の食パン作りに挑む姿を追った。
中原さんの手による食パンは、耳までやわらかく、美味しく食べられるとあって大人気。使う材料は日本各地の贅沢な素材ばかり。そんな中原さんが苦労してたどり着いたという食パンの作り方を紹介した。
２００２年に開店した当初から続けているのが配達。１日１００本以上を配達しているが、これが今の食パンの味を作ったという。お客さんと交わす日々の会話が今の味を作りあげたと語る中原さん。もちろん、家族のサポートも大きな力。なかでも、中原さんが素材にこだわるのには大きな理由があった。自分の子どもたちが関係する、その理由とは・・・。
食パンに様々な想いを込めている中原さん。さらなる美味しさを求め、食パンにこだわる職人のネットワーク作りや自身の研究にも力を注いでいる。食パン専門店を訪ね、職人同士の食パン談義に刺激を受けた中原さんは、以前から抱いていた夢に向けて動き出すことに！それは、素材の値段にこだわらず、最高のやわらかさをもった究極の食パンを作ること。小麦粉選びから始まり、生クリーム、砂糖、塩、発酵バター。そして、パンのやわらかさを左右する水選びでは、軟水の多い日本でも、ひと際やわらかいという水を使う！
はたして、中原さんの想い描く究極の食パンは完成したのか！？