大阪の西梅田で２００８年に誕生した「ブリーゼブリーゼ」の３３階にあるのが、ミシュラン一つ星のフレンチの名店「ル・コントワール・ド・ブノア」。オーナーはパリ本店をはじめ、世界に２７ものレストランを展開し、自ら監修するフレンチの巨匠、アラン・デュカス氏。最もミシュランの星を持つシェフとして知られている。そんな巨匠がプロデュースする店の総料理長に大抜擢されたのが、３５歳の若きシェフ、上野宗士さん。今回は、上野さんのフレンチ伝統の技を紹介しながら、パリ本店創業１００周年記念パーティーのために来日するデュカス氏に新メニューで挑む上野シェフに密着した。
上野さんが受け継いだフレンチ伝統の味と技が堪能できる「ル・コントワール・ド・ブノア」。厨房での上野さんの姿とともに、気軽にフレンチを楽しめるランチから優雅なディナーまで、華麗なる料理の数々を紹介した。
今年は、パリのブノア本店が創業１００周年を迎える記念の年。２００５年に店を継承したデュカス氏は全店舗での記念イベントを考案し、特別メニューでのパーティーが開催されることになった。イベントにはデュカス氏自ら来阪。特別メニューはパリ本店から送られてきた全店共通のもので、そこに関西ならではの食材を取り入れ、オリジナリティーを加えるという。そのために上野シェフが目をつけた食材は、香川県観音寺市産のグリーンアスパラだった。これをどう料理するのか・・・！？
創業１００周年記念パーティーの当日。デュカス氏も到着し、厨房では氏が指定したフランスを代表する伝統料理を味見した。愛弟子の味に納得し、上機嫌のデュカス氏。いよいよランチパーティーがスタートし、フロアは一気に華やぐ。だが、厨房では仕込みが遅れがちで、スタッフに檄を飛ばす上野シェフ。終始、厨房は怒涛のようにヒートアップ！
さらに、この日はデュカス氏が新メニューのすべてを試食するとあって、パーティーが終わっても、集中して料理にとりかかる上野シェフ。審査によってはメニューから排除されることもある難関だ。はたして、上野シェフの新メニューはデュカス氏のお墨付きをもらうことができたのか！？