滋賀県米原市の奥伊吹地区曲谷の山間の集落で暮らす切り絵作家の早川鉄兵さんは、切り絵を通して里山のすばらしさを伝えるアーティスト。自然や生き物の姿を切り絵で表現する彼の作品は繊細で、多くの人の心をとらえる。今回は、早川さんの作品の魅力や大阪から移住した山里の暮らしを紹介。さらに、初めて尽くしの大きなイベントに挑む姿に密着した。
自然の魅力を切り絵という方法で切り取り、表現する早川さん。下書きはせず、頭の中のイメージだけで切り出し、作品を作りあげていくというスタイルだ。製作のために森の中を散歩し、自然に身をゆだねるとヒントが見つかることもしばしばだとか。活躍の場は、個展をはじめ、大学の特別講師や、セレクトショップのＴシャツのイラストまで幅広い。
石川県に生まれ、大阪で写真家として働いていた早川さんが切り絵作家の道をスタートしたのは、米原市に移住してからのこと。この地を訪れたとき、子どもの頃に走りまわった自然の風景を思い出し、移住することを決めたという。移住に際しては、米原市が進める「みらいつくり隊」プロジェクトもきっかけのひとつ。若者の移住を促進し、集落の未来を作ることを目的としたプロジェクトで、早川さんはサポートも受けている。また、古くから集落に暮らす住人たちにも溶け込み、里山の暮らしを満喫。そんな早川さんが語る里山暮らしの魅力とは・・・？
年に一度、里おこしの一環として地域発信のイベントが行われる曲谷地区だが、今年はスキー場を会場に早川さんの作品が展示されることに！１か月前から製作をスタートさせたものの、大規模な作品も、テントという湾曲した物に貼るのも初めてで、初めて尽くしの作品作りに四苦八苦。番組では、切り絵の作品を通して里山の自然の魅力を伝えたいという夢に向かって奮闘する早川さんの姿とイベント当日の模様を紹介した。