昨年、ＪＲ大阪三越伊勢丹のオープンと同時に誕生したケーキショップ「パティスリー　菓響」。「ジャン＝ポール・エヴァン」「ピエール・エルメ・パリ」「ラデュレ」など名だたるフランスのビッグネームと同じフロアに店を構える「パティスリー　菓響」のパティシエ、庄谷麻美さんは、尼崎に本店を持つ関西では超有名な「ケーキハウス　ショウタニ」の二代目だ。このほかにも「大丸」などで店舗を展開し、商品開発に忙しい麻美さん。今回は、超人気ケーキショップを継ぎ、父の厳しい指導のもと、お菓子作りに明け暮れる麻美さんの日々を紹介。さらに、ケーキショップにとっては一年で一番忙しいクリスマスシーズンを迎え、オーナーパティシエとして初めてクリスマスを取り仕切る麻美さんの姿を追った。
１９９５年に創業した「ケーキハウス　ショウタニ」は地元尼崎では知らない人はいないというほどの有名店。人気のヒミツは、美味しさはもちろんのこと、子供でも気軽に買える庶民的な値段設定にある。店を一代で築きあげた麻美さんの父、卓爾さんは地産地消や和の素材を大切にしたお菓子作りを心掛けてきた。
一方、洋菓子店の娘として生まれた麻美さんだが、実は、父の跡を継ぐつもりはなく、アメリカの大学に留学、金融関係の仕事に就こうと思っていたという。だが、そんなある日、麻美さんの人生を変える一通の手紙が「ショウタニ」に届く。彼女を洋菓子店を継ぎたいと決心させた手紙とは・・・！その後、パリでのお菓子作りの修業を経て、二代目に就任し、父の想いを受け継いだ麻美さん。「ショウタニ」では、四季折々に必ず新商品を作ることになっており、父の厳しい指導のもと、お菓子作りに明け暮れる日々を送る。
そんな麻美さんがオーナーパティシエとして初めて迎えるクリスマス！店舗ごとに準備をはじめるが、それとはまた別にクリスマスケーキの新作を考える。そこに込められた想いをかたちにする。
ケーキショップにとっては一年で一番忙しい時期を迎え、大奮闘する麻美さんの姿を、父との交流を通して描いた。