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2013年1月12日放送 |
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水族館の動物たちの健康を担う若き女性獣医
「神戸市立須磨海浜水族館」
獣医 毛塚千穂さん

須磨海浜水族園で一番の人気は1日に数回行われるイルカショー。そのため、イルカの健康管理は徹底され、毛塚さんはプールの掃除から餌の栄養面の補足、体調チェックまでを行う。検診では体温測定にはじまり、口の中、お腹を確認し、時には採血をすることも。イルカは食欲がなくなることが一番の注意点だとか。ペンギンやアザラシ、アシカなど、それぞれの体調をチェックする様子も紹介。また、昨年秋から水族園では「イルカの繁殖計画」をスタートしたことから、毛塚さんは愛知県にある「南知多ビーチランド」を訪れ、現在妊娠中のイルカのエコー検査の練習を体験した。
幼い頃から水族館や動物園が大好きで、高校のときには既に「将来は獣医さんに!」と決めていたという毛塚さん。野生の動物のなかでも、特に海には絶滅の恐れのある動物がたくさんいることから水族館を選んだ。そして、2011年4月に須磨海浜水族園に入社するが、前任の獣医がすぐに転職。それからは、たったひとりで、周囲に支えられながらやってきた。
須磨海浜水族園の人気者、ラッコは、全国の水族館や動物園を合わせて28頭しかいない貴重な動物。そのうちの4頭が飼われているが、繊細な動物のなかでも、ラッコには特に気を遣うという。体調管理がたいへん難しく、ストレスに弱いのだ。ラッコについては過去に辛い体験をしたこともあった。
そんなラッコのお引っ越し作業が行われ、大仕事をひとつ終えた毛塚さんは、園長からウミガメの手術を依頼された。亀崎直樹園長は“ウミガメ園長”として知られる、日本のウミガメ研究の第一人者。毛塚さんは園長のもとで爬虫類についての教育を受けてきた。だが、爬虫類の手術は初めてだった。水族園に運び込まれたのは、17キロもある大きなウミガメ。毛塚さんは無事ウミガメの手術を成功させることができた。
神戸市立須磨海浜水族園 | |
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紹介 | 人気水族園の動物を一人で守る女性新米獣医の年末に密着 |
住所 | 神戸市須磨区若宮町1-3-5 |
電話番号 | 078-731-7301 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
定休日 | 毎週水曜日 |