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2013年2月16日放送 |
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江戸時代のおもちゃを現代に蘇らせる女性研究家!
「奈良町からくりおもちゃ館」
館長 安田真紀子さん

からくり仕掛けによるユーモラスな動きが子供だけでなく大人まで魅了する江戸時代のからくりおもちゃ。「奈良町からくりおもちゃ館」に収蔵されるのは、およそ200点ほどだが、実は、そのほとんどが安田さんの復元によるものだ。江戸時代に作られた現物はほとんど残っておらず、手がかりになるのは断片的な資料だけ。それらをもとに推測し、復元を行っているという。なかでも、江戸時代に刊行された、江戸で流行したおもちゃの絵本「江都二色(えどにしき)」は大活躍。その絵本をもとに復元したおもちゃを、安田さんの苦労話とともに紹介した。
「奈良町からくりおもちゃ館」は開館以来、大賑わいで、定期的に行われるおもちゃの手作り体験教室も人気だ。おもちゃ作りを通して、江戸文化を知ってもらいたいという館長の安田さん。そもそも、安田さんがおもちゃの復元を始めたのは奈良大学の学生時代から。江戸のからくりおもちゃの権威、鎌田道隆先生と出会ったのがきっかけだった。おもちゃの復元を通して、江戸時代の感覚や情熱などをうかがい知ることができたという安田さん。鎌田先生との師弟関係は卒業しても続き、研究を重ね、2人で共作も。その後、奈良大学を退官した鎌田先生は故郷の屋久島に帰郷し、からくりおもちゃを奈良市に寄贈した。
安田さんは、館長のほか、母校の奈良大学の非常勤講師も務めるなど、大忙し。おもちゃ館のおもちゃの修理や、復元の製作も行う。そんな安田さんには、これまで復元を躊躇していた難関のおもちゃがあった。それは「江都二色」にある「木登り猿」というからくりおもちゃ。イラストは肝心の部分が欠落し、どういう仕組みなのか、まったくわからないのだ。それでも、「挑みたい」という安田さん。しかし、作業に行き詰まった安田さんは、恩師にアドバイスを乞うため、屋久島へ。恩師からヒントを得て「木登り猿」を完成させるまでを追った。
奈良町からくりおもちゃ館 | |
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紹介 | 安田真紀子さんが館長を務める、江戸時代のからくりおもちゃを展示し、実際に遊ぶ事が出来る施設 |
住所 | 奈良市陰陽町7番地 |
電話番号 | 0742-26-5656 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
定休日 | 水曜 ※12月29日~1月3日は休館 |
参考 | 入場無料 詳細はホームページまで http://www.city.nara.lg.jp/www/contents/1332306396673/ |
備考 | からくりおもちゃ製作体験講座の開催日・料金などの詳細については、お問い合せ下さい。 |
寧楽菓子司 中西与三郎 奈良町本店 | |
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紹介 | からくりおもちゃ館近くにある、大正2年創業の和菓子店 |
住所 | 奈良市脇戸町23 |
電話番号 | 0742-24-3048 |
営業時間 | 9:00~17:30 |
定休日 | 不定休 |
参考料金 | 詳細はホームページまで http://www.naramachi.jp/ |
備考 | 生菓子「うす氷」 330円、 「巻水仙」 330円、 「南無観椿」 380円 |
奈良大学 | |
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紹介 | 安田真紀子さんが非常勤講師を務める大学 |
住所 | 奈良市山陵町1500 |
電話番号 | 0742-44-1251(代表) |
参考 | 詳細はホームページまで http://www.nara-u.ac.jp/ |