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LIFE~夢のカタチ~

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2014年4月12日放送 | 矢印リストに戻る

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「着物をもっと身近に」と奮闘する新進気鋭の作家

「一真工房」 四代目 加藤洋平さん

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四季折々の美しい絵柄を染め、日本文化の象徴ともいえる着物。しかし、生活様式の移り変わりにより着物を着て出歩く機会は激減した。そんななか、もっと着物を身近に感じてほしいと奮闘するのが、着物作家の加藤洋平さんだ。京都の老舗の若き4代目であり、斬新なデザインで注目を集める加藤さんの生み出す着物の魅力や、自ら開催する着物イベントなどを紹介。さらに、一筋縄ではいかない新たな絵柄に挑む加藤さんに密着した。
京都市中京区にある「一真工房」は100年以上続く老舗の工房。分業が基本の京都の着物の世界の中で、デザインから仕上げまでを一貫して行う珍しい工房でもある。また、工房独特の「風彩染」は、180色以上の色を使用し、刷毛を使って“ぼかし”を描きこむ画法。手の込んだ、根気を要する染め方だ。そんななかで作られる加藤さんの作品は、友禅の伝統を重んじながらも大胆な発想から生まれる斬新なデザイン。というのも、もともとは漫画家志望であり、漫画雑誌で賞を獲得するほどだったとか。
漫画家志望だった加藤さんが絵のセンスを生かして描く絵柄は従来の和服のイメージとは異なり、「着物に物語を染めている」という。童話やロマンチックな絵柄を描きこんだものも多く、幅広い層の女性に支持。昨年は全国伝統的工芸品の入選も果たした。
そんな加藤さんは、若い人たちの着物離れを危惧し、「もっと着物を身近に感じてほしい」という思いから、工房を開放し、体験教室を開催。さらに、着物を着て街歩きを体験するイベント『ろーじ』も行っている。着物を着れば、近場であっても、街歩きが旅になる。そんな考えのもとスタートしたイベントは今度で8回目。テーマは「京都と花」と題し、小野梅園で梅見を楽しみ、京都の料亭で桜のお菓子をいただき、工房では琴の演奏に合わせて、「風彩染」の実演を行った。
1年前から「万華鏡を着物に染めてみたい」という思いがあったという加藤さん。いよいよ、思いをカタチにしようと動き出す。万華鏡を通じて物語を描くことには大きなハードルがあったが、難題を乗り越え、万華鏡をモチーフに物語を着物に染め、作品を完成させた。
一真工房
紹介 100年以上も続く老舗。分業が基本である京都の着物の世界のなかで、デザインから仕上げまでを一貫して行う、珍しい工房。
住所 京都市中京区壬生神明町1-197
電話番号 075-841-6401
営業時間 10:00~
参考料金
(税込)
洋平さん作の帯 100,000円~
ペットの柄入れ 50,000円~
工房体験 (扇子)12,000円
『ろーじ』参加価格 3,500円~4,500円
風彩染レンタル着物3,500円~
備考 JR二条駅から徒歩10分

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