高いサービスで知られる世界的ホテル「ザ・リッツ・カールトン」。そこで一流のサービスを培った元サービスマンの浜埜容二さんが、５月にイタリアンの店「マキシマム」をオープンした。目指すのは、最高のおもてなしでリラックスできる店。そんな浜埜さんが店をオープンさせるまでを追った！
大阪の南船場といえば、５０軒近くのレストランやバールがひしめくイタリアンの激戦区。ここに、新たなイタリアンレストランをオープンさせようと準備を進めるのが、浜埜さんだ。元ホテルマンだった父の影響で、自らもホテルマンを目指し、一流ホテルの「ザ・リッツ・カールトン」に入社し、サービスの腕を磨いた。
そんな浜埜さんが店を構えるにあたって目指すのは、最高のおもてなしでリラックスしてもらえる店づくり。そのためには、「居心地のよい空間」と「美味しい料理」、そして「気配りの効いたサービス」が必要だと考えている。店は開放感のある空間づくりで居心地の良さを重視し、リラックスできる個室も用意。美味しい料理のための食材選びにも余念がない。料理長とともにイタリアンのベースとなるトマトを仕入れるため、こだわりの野菜を作ることで知られる富田林の浅岡農園を訪ねる。浅岡さんからは「野菜を見る目」をテストされたが、取引はさせてもらえる事に。
一方、店の工事は大幅に遅れ、準場が思うように進まない。内装工事の遅れが厨房の作業にも影響し、メニュー決定会議では浜埜さんが料理長にダメ出しも。さらに、連日の過密スケジュールでスタッフの注意力も散漫になり、スタッフ全体が険悪なムードになってしまう。そんななか、最高のおもてなしをするために欠かせないホールスタッフの研修に追われた浜埜さん。なんとか無事に「マキシマム」はオープン当日を迎える事が出来た！