美味しいパン激戦区の大阪・南堀江の一角に、幅広い層から人気の「パンカフェ　フィセル」がある。店内には、素材にこだわり、ぎっしりと具材を詰め込んだボリュームたっぷりの手作りパンがズラリ。作るのは、パン好きが高じてパン職人になった池田みきさんだ。今回は、主婦であり、母でもある池田さんのパン作りを紹介。その美味しさの秘密と、新たな新作作りを紹介した。
旬の素材を取り入れ、おかずに、主食にと多彩に楽しめるパンがズラリと並ぶ「パンカフェ　フィセル」。「パンのある生活を楽しんでもらいたい」と池田さんが２０１１年にオープンした。オーソドックスな食パンやパンドミをはじめ、餡や抹茶、木の実やドライフルーツなどを使った様々なパンがあり、毎日来ても飽きることはないほど。素材にもこだわっているが、なかでも、季節の食材を使った「気まぐれパン」は、信頼する農家から持ち込まれた素材を創意工夫でパンにしているという。
子どもの頃からパンが大好きで、パンにかかわる仕事をしてきた池田さん。２００８年には阿波座に一坪の店を開店し、２０１１年に念願の「パンを中心に考えたメニュー」のカフェをオープン。さらに現在ではフレンチの有名店が池田さんのパンを扱うほどになった。寝ても覚めても考えるのはパンのことだという池田さんは、主婦であり、お母さん。主婦業とパン職人を両立させる池田さんの１日を追った。
今なら赤紫蘇やいちじくなど、農家から旬の食材を購入し、新しい発想でパン作りに挑む池田さん。以前から作ってみたかったのが、チーズ。既にチーズを使ったパンはあるが、それらのチーズは他で作ったものを仕入れている。チーズも自ら手作りし、チーズが苦手な子どもでも食べられるような新たな商品を作りたいと、チーズ作りから勉強し、新作のパンを完成させた。