淡路島といえば、魚も肉も野菜も美味しいものはすべて島内で揃えることができる食材の宝庫。そんな淡路島で素材を厳選し、なんと、一本釣り漁師の船にまで同行して自ら魚を釣るこだわりのシェフがいる。創作中華レストラン「香港ＧＡＲＤＥＮ」のオーナーシェフ、新阜正浩さんだ。ディナーは一日一組を心からもてなすスタイルの新阜さん。そんな新阜さんの料理への取り組みを紹介。さらに、新たな決意を胸に、ディナーを一日一組限定にするきっかけとなった夫婦を改めて店に招待した。２人の笑顔が見たいと最高の淡路島料理作りに挑む新阜さんの姿を追った。
淡路島にある「香港ＧＡＲＤＥＮ」は、オーナーシェフの新阜さんの手による"ヌーベルシノワ"と呼ばれる新感覚の創作中華がいただける人気のレストラン。ディナーは完全予約制で一日一組限定のスタイルをとっている。というのも、初めての予約では客の好みをヒアリングし、当日の朝から淡路島中を駆け巡って最高の食材を調達。そのため、一日一組限定のスタイルとなった。そんな新阜さんの食材調達を紹介。なかでも、魚を自分で釣ることもあるという新阜さんの一本釣り漁に同行。
淡路島出身の新阜さんは神戸の有名中華レストランで修業したのち、「ウエスティンホテル淡路島」の中華レストランのチーフを務め、９年前に独立した。そして夫婦で店をオープン。神戸時代に淡路島の食材の魅力に気づき、自身のレストランでは淡路島の食材にこだわった料理を提供している。また、ちりめんやいかなごを作る加工場の弁当も作っている。
そんな新阜さんは１０周年を機に、夜に一日一組だけをもてなすレストランとして、新たに理想を目指す。
新阜さんには、その決意を伝えたい人がいた。それは、１０年前、店を開いて最初にやって来た坂上さん夫婦。神戸からわざわざタクシーでやって来た夫婦に、料理で人を喜ばせる感動を教えてもらったという。２人との出会いがディナーは一日一組限定というスタイルになったきっかけだった。そんな坂上さん夫婦の笑顔のために、いまの淡路島で揃う最高の食材を使った最高の淡路島料理に挑んだ！