関西屈指のグルメ激戦区、大阪・北新地に３４歳の若さで店を構え、舌の厳しいお客さんと向き合う注目の寿司職人がいる。同じ北新地でナンバーワンと評判の名店「さえ喜」で修業した村上二郎さんだ。今回は、名店の一番弟子として寿司を握る村上さんのこだわりの仕事ぶりを紹介した。
有名料理店が立ち並ぶ大阪屈指のグルメスポット、北新地に、３４歳の若さでのれんを掲げ、今年の５月で開店から１年を迎えた村上さん。名店が軒を連ねる北新地では、丁寧な仕事を施すのが当たり前。「鮨　村上二郎」でも、村上さん得意の光り物に工夫を凝らし、お客さんの至福の笑みを誘っている。
そんな村上さんが寿司の技術をはじめ、多くのことを学んだのは、今や関西のトップクラスといわれる北新地の人気店「さえ喜」。予約は３か月先まで満席というミシュラン一つ星の名店だ。村上さんはこの店で店主の佐伯裕史さんと出会い、寿司職人の生き様に魅せられ、この道に進むことを決意した。足掛け６年、佐伯さんのもとで修業。常に選び抜いた素材に丁寧な仕事を施し、ひとりひとりのお客さんと向き合い、最高のもてなしをする。そんな師匠の仕事を目に焼き付けてきた村上さん。一方、佐伯さんは一番弟子の村上さんを北新地で通用する寿司職人にするため、厳しく指導。自らの技をすべて見せてきたという。これまでテレビ取材は一切断ってきたという佐伯さんが村上さんのために取材に応じ、初めての弟子に伝えたかった思いを語る。
チャンスを与えてくれた師匠、佐伯さんの恩に報いるため、ひたすら仕事に打ち込む村上さん。お客さんを喜ばせたいと、次々と驚きの一皿をくり出す、こだわり抜いた仕事ぶりを紹介した。