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2015年6月20日放送 |
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「食と器」のつながりを大切にする陶芸家
「樂久登窯(らくとがま)」陶芸家 西村昌晃さん

その器は使いやすさや機能性、使う人の心を思い、作られている。今回は、10年前に島に移住した西村さんの陶芸活動や島暮らしを紹介。島の暮らしを愛する西村さんが島の料理店の依頼を受け、地元にこだわった新たな器づくりに挑む姿を追った!
カフェとギャラリーを併設した「樂久登窯」。築100年の家を改築したカフェでは淡路島の食材を使ったスイーツやドリンクを西村さんの器で楽しみ、気に入れば隣接したギャラリーで器を選ぶこともできる。
そんな西村さんの器づくりの特徴は、自分で土から作ること。もちろん、使うのは島の土。器の表面を彩る釉薬も島で灰を手に入れ、手作りしている。
神戸市生まれの西村さんは20歳で陶芸の道へ進み、26歳の若さで独立。淡路島に移住し、祖母の家で窯を開いて10年が経つ。カフェをオープンして5年という節目の今年、西村さんは祖母が使っていた火鉢の灰で釉薬を作り、記念の作品をつくることに。
祖母への思いが詰まった器を完成させると、地元で採れたヨモギを使い、祖母も作っていたというヨモギ餅を作り、カフェのお客さんに振る舞う。
自分が作った皿に盛られる食材のことをもっと知りたいと、米作りや養蜂にまで興味を示す西村さん。そんなふうになったのは、島に移り住んで知り合った生産者の生き方に感銘を受けたからだという。
実は、3年前から淡路島で暮らす生産者や料理人を西村さん自身が取材。それをまとめた本が、ようやく完成した。器と関わりのある食材についてや、淡路島の暮らし、生産者への思いが綴られている。
本の出版記念パーティーを開くことになり、協力してくれた生産者の方々を招待。西村さんにとって、本当の意味で地元の人たちとひとつになれたと感じる瞬間だった。
そんな西村さんに、淡路島の福良の町を愛する料理人、平松さんが福良の土で焼いた器を依頼。地元で獲れる豊富な魚介を盛るための器であり、食材も器もすべて福良尽くしを実現させたいという。
そこで、西村さんは早速、器にできそうな土探しからスタートし、完成させた。
樂久登窯(らくとがま)gallery+cafe | |
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紹介 | 陶芸家・西村昌晃さんの器の展示・販売と 地元の食材を使ったスイーツが頂けるカフェが併設。 |
住所 | 兵庫県洲本市五色町鳥飼浦2667-2 |
営業時間 | 10:00~17:00 |
定休日 | 毎週 火曜・水曜 |
参考 | <ホームページ> http://rakutogama.com/index.html |
ひらまつ食堂 | |
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紹介 | 西村さんの器を使って提供される、淡路島・福良の魚介の創作料理が楽しめるお店。 |
住所 | 兵庫県南あわじ市福良丙28-19 |
電話番号 | 0799-52-0655 |
営業時間 | 12:00~14:00 18:00~22:00(L.O.) |
備考 | 西村さんが焼いた器を使って作る「福良づくし」の料理は時価 |