番組がスタートした２０１０年４月から、これまで２２８本のナレーションを担当してきた俳優・佐々木蔵之介。この夏、初の一人芝居に挑戦、しかも、１人２０人役を演じるという。今回は、佐々木が舞台の初日を迎えるまでに密着するスペシャル企画をお届けした。
シェイクスピアの戯曲「マクベス」の舞台はスコットランド。そこで、佐々木は役作りのためにスコットランドに旅立つ。１８世紀の初頭までは王国として栄えたスコットランド。中世の建物が美しい首都エディンバラのシンボル、エディンバラ城は街を見下ろす高台に建つ人気の観光スポットだ。城内を見学した佐々木は、さらに重要な目的地へ。それは、スコットランドの北部に位置し、雄大な自然が広がるハイランド地方。今回、佐々木が挑戦する１人芝居は、主人公がシェイクスピアの四大悲劇のひとつ「マクベス」の登場人物２０人を一人で演じ始めるというストーリー。そして、ハイランド地方には「マクベス」の舞台として知られるコーダー城があるのだ。ハイランド一優美な城といわれるコーダー城を訪れた佐々木は、その空気感を肌で感じる。
今回の芝居は、スコットランド・ナショナルシアターで初演された「Ｏｎｅ－Ｍａｎマクベス」で、ニューヨークのブロードウェイでも大好評を博し、数々の賞を受賞した、世界中の演劇人が注目する作品。オリジナルの舞台セットを日本まで運び、上演する。スコットランド・ナショナルシアターを訪ねた佐々木は、初演当時の舞台に関わった女性スタッフに話を聞く。そこで佐々木が感じたこと、また役者仲間の市川猿之助とは芝居談義を繰り広げ、アドバイスをもらうなど、番組では舞台の初日までを追いながら、佐々木蔵之介の様々な表情を映し出した。