大阪の北浜にある「エッサンシエル」は、本場フランスで修業を積み、ミシュラン三ツ星のフレンチの巨匠、アラン・デュカスに師事した大東和彦さんがオーナーシェフのフレンチレストラン。今回は、日本人にしかできない独自のフランス料理を大阪で追求する大東さんのフレンチの魅力を紹介。さらに、フランス総領事館から依頼されたディナーパーティーのプロデュースに奮闘する大東さんの挑戦に密着した。

２４歳で渡仏した大東さんは、名門と呼ばれるフレンチレストランで修業を重ね、本場フランスでは巨匠と呼ばれるアラン・デュカスのもとで腕を振るい、後に彼の片腕とまで呼ばれるようになった凄腕の料理人。アラン・デュカスが東京に出店する際に帰国し、副料理長に就任する。その後、大阪への出店でエグゼクティブシェフを務めたが、２０１２年に独立し、現在のレストランをオープン。

「エッサンシエル」の大きな特徴は、大きなカウンターテーブルとオープンキッチン。お客さんから大東さんの手元は丸見えだが、これは日本の割烹を意識したものだとか。料理は割烹スタイルともいえる“少量多種”で、器も日本人作家の器を使用。フランスを追いかけるのではなく、日本人にしかできない独自のフレンチを追求する大東さんのこだわりの料理を紹介。

そんな大東さんのスタイルが認められ、京都にあるフランス総領事館で開催されるディナーパーティーのプロデュースを総領事ご本人から依頼される。関西には大勢のフランス人シェフやフレンチシェフがいるなか、選ばれたのが大東さん。しかも、料理だけでなく、テーブルコーディネートやデコレーション、音楽までトータルなプロデュースを任された。パーティーにはフランス商工会議所会頭や「ミシュランガイド」でおなじみのミシュランタイヤの日本支社社長など、ＶＩＰが集まる特別なディナーとなる。フランス総領事館を舞台にした一夜限りのディナーに奮闘する大東さんに密着した！