パン好きでこの店を知らない人はいないとまで言われるほどの名店「ル・シュクレ・クール」。有名グルメサイトで全国１位の評価を受ける大人気のブーランジェリーだ。吹田市郊外の住宅街にありながら、行列のできる名店に育て上げたのは、オーナーブーランジェの岩永歩さん。　彼の店が、吹田から食の激戦区、北新地へ移転することに！大転機を迎えた岩永さんの、吹田店最後の日から北新地店オープンまでの多忙な日々に密着した。

今から１２年前、地元の吹田市に「ル・シュクレ・クール」をオープンした岩永さん。パン作りを学んだフランスでは、職人が地元でお店を開くのが当たり前だったことから、岩永さんもこの地に店を構える。今では、全国からパン好きが訪れ、焼きたてのパンが飛ぶように売れていくが、開店当初はまったくお客さんの来ない日が続いたという。

もともとは野球少年だった岩永さん。高校時代にケガで挫折し、軽い気持ちからパン屋さんで働き始めたという。その後、本格的にパン作りを学びたいとフランスに渡り、世界的な名店のパリ本店で修業した。

帰国後、２００４年に吹田に店をオープンした岩永さん。自分が理想とするブーランジェリーのあり方を追い求め、進化を続けてきた。そして今年、大きな転機が訪れる。１２年かけて人気店に育て上げた吹田店を閉じ、大阪の北新地に移転するのだ。
移転する新店舗は食の名店が集まる新ダイビルの１階。岩永さんが移転の理由を語る。

着々とリニューアルオープンに向け、準備を進める岩永さん。さらに、パン以外の食べ物もお店に置きたいと考えた岩永さんは愛媛に向かった！

オープンを祝うレセプション当日。次なるステージへ向かう「ル・シュクレ・クール」の姿がそこにあった。