大阪のオフィス街にフレンチトーストが大人気のフレンチカフェがある。表面はカリカリで、中はフワトロのフレンチトーストを作るのは、オーナーシェフの馬場喜大さん。野菜たっぷりのランチプレートも人気だが、ケーキや焼き菓子もあり、スイーツも料理も両方楽しめる。東京を代表するフレンチの名店「オテル・ドゥ・ミクニ」で製菓を担当していた馬場さんだが、料理も目指すようになった。今回は、馬場さんの作る料理やスイーツの魅力や、今もつながる「オテル・ドゥ・ミクニ」出身の恩人たちとの交流を紹介。恩人の１人とともに探し出した新たな食材を使い、今まで誰も作ったことのないスイーツを目指す馬場さんに密着した！

大阪市中央区のオフィス街で、そこだけがまるでフランスの街角のような雰囲気を漂わせているのがフレンチカフェの「フレンチマーケット」。看板にはパティスリーと書かれているものの、昼時はランチが大人気。ランチといえども手抜きは一切しないため、フレンチの美味しさを楽しめると大好評。また、看板メニューのフレンチトーストは女性客に愛される一品だ。表面はカリッとした食感で、中はプリンのようなフワトロ食感。これを完成させる馬場さんのこだわりを紹介。

ひとつのお店でお菓子作りと料理作りを行い、どちらも美味しいものに仕上げる「フレンチマーケット」。仕込み作業を行うのは店の２階で、機材のほか、本棚には大量の料理やお菓子の本が並ぶ。仕込みが夜中にまで及ぶこともあり、寝泊りできるスペースも・・・。お菓子と料理作りの好きな馬場さんの秘密基地のような場所になっている。

母親の影響でお菓子作りに興味を持った馬場さん。高校卒業後は専門学校で製菓を専攻し、大阪の「リーガロイヤルホテル」を経て、東京の名店「オテル・ドゥ・ミクニ」本店に就職した。そこで製菓を担当していた馬場さんが、料理を目指すように。

馬場さんは２０１４年５月に自身のお店をオープン。今も料理作りの刺激を受けるのは、兄と慕い、尊敬するフレンチシェフの藤田さんだ。阿波座に人気店「アニエルドール」を構える藤田さんは、馬場さんが「次にミシュランの星を取ると言われている」と言うほどの人物。

また、「オテル・ドゥ・ミクニ」出身であり、馬場さんにとっては恩人の１人でもある人物に会うため、東京の表参道へ。アイスケーキや生グラス（生アイス）の専門店「グラッシェル」でシェフを務める本間さんだ。一緒に食材を探しに行くこともあるという本間シェフと再会し、２人で新たな食材探しへ。馬場さんたちが見つけたフルーツは文旦。文旦を使って、馬場さんが今まで誰も作ったことのないスイーツを完成させた！