日時:2009年 4月14日(火)9時30分から
快晴:雨
場所:尼崎市 杭瀬幼稚園
参加者:年中年長50名
進行:北村真平アナ、おき太
森林インストラクター:兵庫森林インストラクター会
杉村 寿、村上敏彦、村岡義博、大西知芳、
西角 豪、三島嘉浩
応募者:佐藤かな子さん(PTA)
応募理由:「再び桜が咲き誇る幼稚園にしたい」
私の子供の通う杭瀬幼稚園は昨年、老朽化で園舎の建て替えをしました。
新しくなった園舎はとてもきれいになりましたが、
建て替えのために園にあった全ての大木を切ってしまいました。
杭瀬幼稚園は春にはとても桜がきれいな幼稚園で、
園歌の歌い出しに
「大きなさくらの木の下にらんらんらん歌声ひびいている」とあるくらいです。
今、杭瀬幼稚園にあるのは春の入園式に間に合うように
急いで植えた桜の植木が1本だけです。
各学年1クラスしかない小さな幼稚園ですが、よろしくお願いします。
木を体感してもらおうと、小丸太を薄切りした円盤とサンドペーパーを園児に与えます。
園児はその手触りを覚え、匂いを嗅いでいました。
そして、サンドペーパーで円盤の表面を磨いて滑らかにした上で、好きな絵や文字を描き、紐を通してペンダントを作りました。
次に、大小4種類の中から好きなノコを選ばせ、径3〜5cmの枝を「ギコギコ」と挽かせました。
このシーンを園児のお母さん達が見たら、危険極まりなくハラハラされたでしょう。
しかし園児全員に好評でした。手助けなく「自分だけで挽きたい」という女子もおり、その通りにやらせました。
この種の支援、授業では我々はあれこれ喋る必要はなく、唯、子供たち各々の五感を刺激しているか、に専心することが肝要と思いました。(村上)
木の種類:エドヒガン 1本
今回の「みんなの木」の舞台、尼崎の杭瀬幼稚園は
園舎を新築して木がなくなってしまいました。
もともと桜が植わっていて園歌にも歌われています。
園長先生の希望も桜の木で、森林インストラクター同士の
話し合いで、卒園式の頃花が咲いて日本の在来種である
「エドヒガン」を植えました。
エドヒガンは本州、四国、九州。朝鮮、中国、台湾に分布し
ソメイヨシノより早く花が咲きます。
花は白っぽく散形状に咲きます。
庭木や接木の台木として使われます。
〜植樹にあたって〜 植樹する木は、学校側の希望を伺った上で森林インストラクターと相談し、その土地に合った木を選んでいます。 また、風土に合い、生態系にも負担をかけないように配慮しています。
今回私が訪れたのは、尼崎市にある杭瀬幼稚園。
この日は残念ながら天候に恵まれず、
園児たちと植樹をすることはできませんでした…。
しかしその分、室内で行う「みどりの授業」は充実!
皆で木の打楽器を鳴らしたり、木製のペンダントに絵を描いたりしました。
「見て〜!おき太くん描いてん!」
「僕はお兄さん描いたよ〜」(←ありがとう!!!!)
最初は「今の子どもたちは様々なおもちゃで遊び慣れていて、
こういった遊びにはすぐ飽きてしまうんじゃ…」と心配しましたが、
皆最後まで夢中になっていました。
「環境問題」なんて大げさな言い方じゃ実感が湧かないだろうけど、
「いろんなものが木からできていること」「それらを大切に使うこと」
今回の授業の中で少しでもそんな考えをもってくれたらなぁ、と思いました。(北村)
2009年4月14日(火)
2014年4月1日(火)