日時:2010年 3月2日(火)13時50分から
快晴:晴れ時々くもり
場所:堺市立 三宝小学校
参加者:5年生 132名
進行:桂 紗綾アナ、おき太
森林インストラクター:大阪森林インストラクター会
黒田治平、原未邦、長島秀雄、福田淳子、東條一幸
内田千穂、米代憲雄、阿部亜弥、金子譲
応募者:杉田 芳江さん( 5年生担任)
応募理由:「創立100周年記念のシンボルツリーとして」
校舎新築により樹木が伐採され、緑が少なくなったため、新たに木を植えたいと思っています。
また、創立100周年を迎えた記念のシンボルツリーが欲しいと思っていたところ、この企画を知り、応募させていただきました。よろしくお願いいたします。
三宝小学校は堺市の最も北西にあります。
近隣は人工港で、緑豊かな環境だとは言えません。
そんな中で木に対する子どもたちの心の距離が少しでも近くなれば、といくつかのクイズをしました。
学校の樹木も校舎の建て替えで少なくなりましたが、よく見るとクスノキ・プラタナス・サクラ・クロガネモチなどのいろんな種類の木があります。
まずは木にも色や形や匂い、葉の落ちる時期など、それぞれに「個性」を持っていることを知らせる問題をしました。
それから、動くことの出来ない木や草が他の動物を利用して花粉や種を運び、また動物も利用されるだけでなく、植物から栄養をもらうことで「助け合っている」ことを知らせるクイズをしました。
130人を超える5年生が右や左に移動するのはちょっとした騒動ですが、それでも正解発表のかけ声をお願いするとみんな「せーの!」と元気な声で協力してくれました。
木にも個性があって、仲間や他の生き物と助け合って生きているという意味では、「人間と同じ」なのだということを感じてもらえたら嬉しいと思います。(原)
木の種類:クヌギ 1本
立派な記念樹のクヌギでしたね。
わが国では、昔からクヌギは炭や薪として燃料として使われ、
シイタケの原木としても広く使われてきました。
ちなみに、春収穫されるシイタケを春子(はるこ)、
秋の物を秋子(あきこ)、冬の物を冬子(どんこ)
と呼んでいます。
また、カブトムシやクワガタムシ、コガネムシ、
さらには蝶など数多くの昆虫の餌場として、
美味しい樹液を提供してくれています。
このように、人々にも生き物にとっても、大切な木として
今に伝えられてきています。
他にも色々と面白いことがあるので調べてみてくださいね。
青森県では、推定樹齢600年といわれるクヌギもあり、
とても生命力の強い樹木です。
5年生の皆さんで上手に植えてもらった記念樹は、
これから芽吹きをし、新緑のきれいな葉っぱを広げ、
夏には、緑の葉っぱで木陰をつくってくれ、
秋には黄色い葉っぱに変身し、
皆を楽しませてくれることでしょう。
来年の秋には、丸い大きなドングリが実ることを
祈っています。(東條)
〜植樹にあたって〜 植樹する木は、学校側の希望を伺った上で森林インストラクターと相談し、その土地に合った木を選んでいます。 また、風土に合い、生態系にも負担をかけないように配慮しています。
今回は森林インストラクターの方が今までで最多参加の9人です。
みどりの授業を行うのにリハーサルをされたり、直前まで入念なチェックをされたりしていました。
みどりの授業は手書きの絵を使った三択クイズでした。
インストラクターの皆さんが一生懸命準備してくださったクイズに挑んだのは、三宝小学校5年生のみんなです。
「校庭の木に生えている葉っぱはどの形をしているでしょう?」
「レンゲの花と仲良しな動物は何でしょう?」等、
問題は、生徒のみんなが入り込みやすいユニークなクイズばかりでした。
「授業」と言われると「難しいものなのかな」と思いがちですが、
インストラクターさん達の授業は生徒のみんなが参加できる形の楽しいものなんです。
でも実は知らないことがたくさんあって、私も一緒に「へ〜」「ほ〜」と驚いていました。
みんなも積極的に発言をして、疑問に思ったことを聞いていました。
勉強というより知識の吸収をしていたように思います。
そしてみんなが植えたのはどんぐりができるクヌギの木です。
どんぐりって木に生る宝石みたいですよね。
男の子も女の子も大好きなどんぐり、落ちているのを拾って集めたり、駒にして遊んだり、
これから外で遊ぶ時のどきどきわくわくがさらに増しますね。
みんなが小学校を卒業して大人になった頃には、クヌギは大きく成長しているはずです。
その木を見ながら同窓会ができたらステキですね!
2010年3月2日(火)