ストーリー
第1話
昔ながらの町並みが残る京都で、小さな開業医を営んでいる柿木空吉(佐々木蔵之介)。腕利きの医者でありながら、バツイチ1人暮らしの空吉は、頼まれごとは何でも引き受ける人情派。そんな忙しいながらも穏やかな毎日を過ごす空吉のもとに、妻と離婚して以来、12年間1度も会っていなかった娘の京(藤野涼子)が突然、訪ねてきた!二十歳になって見違えるほど大人になった京の姿に戸惑いを隠せない空吉。
一体、何のために京都へやって来たのか…。
鴨川や紅葉が名所のお寺を散策しながら、探りを入れてみるものの、京は、はぐらかすばかり。さらに紅葉を見た途端、スマホ片手に自撮りで流暢な英語を話し始める京。謎はますます深まる。そんな矢先、京は空吉に、「一緒に京都で暮らす」と一方的に宣言。平静を装いつつも、衝撃を受ける空吉。その夜、空吉が往診に出かけると、見計らったように京は空吉の部屋へ忍び込み…。
第2話
「京都の朝ご飯いうたら、パンや!」空吉(佐々木蔵之介)の言葉に従い、一緒に朝ご飯を食べる京(藤野涼子)。そんな中「自転車が余っているから、良ければ京に!」というおばんざい屋の女将・久子(三林京子)の言葉を思い出す。自転車を受け取りに行く道中、空吉は鴨川や町屋、若者に人気の路地裏を京に案内しながら歩いていく。京は相変わらず、京都の様々な風景をスマホ片手に自撮り撮影しているが、何の為に撮っているのかは一向に教えてくれない。
そして京をはじめて目にした久子は空吉に「あの目ぇは、駆け落ちする目ぇや」とこっそり耳打ちする。京は一体、何を企んでいるのか…。
不審に思う空吉は、京に出かけたフリを装って、自分の家を外から見張ることに。すると、大きな風呂敷包みを手に抱え、京が出てきた!向かった先は…!?
第3話
12年ぶりに再会した父娘。空吉(佐々木蔵之介)と京(藤野涼子)のぎこちなさは一向に解消されないまま2人の共同生活が続いている。そんな中、老舗酒屋の4代目店主で空吉の幼なじみ・淳平(市川猿之助)が訪ねてくる。
女性の影が一切なかった空吉に新たな恋人かと勘違いし、舞い上がる淳平は、京に空吉の思わぬ過去を暴露してしまう。一方、京にも新たな出会いが…!?
空吉の往診に付いていく京。向かった先は老舗提灯屋さん。珍しい提灯作りにテンションが上がり、いつものようにスマホで動画撮影を始めようとするが、提灯屋さんの職人・敦彦(結木滉星)に睨まれたと思い、思わず撮影をためらってしまう…。そして往診が終わり、京都の街を眺めながら父娘で会話を重ねる2人。徐々に距離感が埋まっていく中、京が空吉に衝撃の告白をする!!
第4話
京(藤野涼子)が京都へやって来た理由は、インターネットで知り合ったイギリス人男性・アンソニーと会うためだった!
「パートナーとして京都でビジネスを手伝って欲しい…」アンソニーの言葉に舞い上がる京は、空吉(佐々木蔵之介)に父親として会ってほしいと頼む。
動揺する空吉は幼なじみの淳平(市川猿之助)に相談を持ちかけるが、一笑に付されてしまう。
アンソニーを喜ばせようと毎日、スマホ片手に京都の名所を撮り続ける京。
そしていよいよ待ち合わせ当日。
アンソニーが指定した場所へ向かう空吉と京だったのだが・・・
第5話
待ち合わせ場所に姿を見せなかったアンソニーが詐欺師だと分かり、ショックを受ける京(藤野涼子)。空吉(佐々木蔵之介)は元気づけようとするが、一切叱らず優しい言葉ばかりをかける空吉の態度に反発し、思わず家を飛び出していく京。12年ぶりの再会以来、徐々に距離感を縮めてきた父娘だったのだが、再び関係がこじれてしまう。
行く場を失った京は、おばんざい屋さんを営む久子(三林京子)の元へ。
そこで久子から空吉の思わぬ本音を聞くことに…。
そして、急ぎ空吉の家へ戻る京だったが…。
そこに空吉の姿はなく、ちゃぶ台の上に1枚のメモが置かれていた…。
最終回
「お父ちゃん!」空吉(佐々木蔵之介)の事をそう呼ぶ小さな男の子。空吉にまさかの隠し子発覚!?さらに男の子の隣には清楚で美しい母親らしき女性が…。
そして12年ぶりに父娘で過ごす大晦日。八坂神社で“をけら詣り”を行い、家でお雑煮作りを始める。餅は丸か四角か…父娘2人で他愛のない会話を繰り広げる中、空吉が「初詣、着物を着ていくか?」と京に提案するのだが…。