カベポスターは、浜田順平（35）が大阪府大阪市、永見大吾（32）が三重県名張市の出身で、2014年5月にコンビを結成した。浜田が大阪市立大学（現・大阪公立大学）、永見が三重大学工学部卒という、インテリコンビでもある。

Q.「ABCお笑いグランプリ」には4年連続で決勝戦に進出しているが、2度の準優勝という苦汁をなめているだけあって、今回の優勝は感慨もひとしおのようですね？

浜田「本当に嬉しいです。最初に出さしてもらった時に準優勝で嬉しいと悔しいだったんですけど、そっから悔しいが続いてたんです。でも、去年の準優勝がほんまにきつくて、もう立ち直れないかもとか思ってしまったこともあったんです。それが取り返せたのが、かなり大きな喜びですし、自分たちにとってかなりプラスになるかなと思っています」

永見「4年間、ずっと報われなかった気持ちが報われました。僕的には、賞レースって部活やなと思うんですけど…。ただ帰宅部やったんで味わったことなかったんですけどね(笑)。だからこそ、はたから見てて運動部とかだったら大会で優勝したら嬉しいんやろなと思ってたのが、当事者になった気分ですね。本当に嬉しい」

Q.今年は、他の関西の新人賞レースでも大活躍。少し心の余裕ができた？

浜田「（ABCお笑いグランプリを）リベンジはしたいと。ただ、いい意味でプレッシャーがなくなったというか。だから今回、僕は緊張してなかったです」と言えば、永見も「ほかにも10年目以下の賞レースがあるので、一つ一つを楽しんでいこうという気持ちになりました」

Q.今回のネタも自信はあったようで、1本目は5年ほど前に作ったネタをブラッシュアップしたそうですね？
今年できたという2本目は？

永見・浜田「楽しくやって伝われば」
「自信がありました。（今回やってみて）優勝かなぁと見えました」

Q.次なる目標は？

浜田「僕はM-1グランプリの決勝に行きたいですね。ただ、ネタは出し切ってしまったので、どう作っていくか。一から腰を据えてという感じですかね」

永見「今、M-1のことは全く考えられない。ABCでもいっぱいネタしちゃったしなぁみたいな。自信のあるネタも出してしまったので、M-1用にというのがない状態なので、考えないようにしてます。お酒飲んで酔いつぶれて、次の日起き上がるまではM-1のことは何も考えないようにします（笑）」

Q.賞金の使い道は？

永見「ほんと面白くないですけど、便利なiPad proを買うと思います」

浜田「まじめな方とかに間違って伝わってほしくないんですけど、コウテイの下田さんと30万くらいでWIN5しようかなと」

Q.最後に、今日の喜びを伝えたい人は？

浜田「めっちゃ多いです。親、天国のおじいちゃん、おばあちゃん、弟、妹、応援してくれる後輩の皆さん、漫劇（漫才劇場）スタッフ、20世紀さん、フミ、あと今まで働いていたバイト先の店長、トヨタ自動車の同期、フィジーのホストファミリー、マリアママ、ダニーとポリニオ、居候していたサキファミリー、大自然のロジャーさん…」

永見「親…ケンジとミスズ（両親の名前）」（浜田「そんなん言わんでええねん」）
「お世話になってる（霜降り明星の）粗品さん、あと僕のことを芸人と知らない担当の美容師さん…に言ってみようかな」

ひょうきんながら律儀な一面を見せ、じわじわと喜びを表現したカベポスター。人柄がにじみ出た、ほのぼのとする温かい記者会見となった。