Story
ストーリー
第1話
とあるホテルの一室で情熱的に絡み合う女と男。女は男の薬指に光る指輪から目を背け、家路につく彼の背中を今夜も切ない想いで見送った…。
前島香織(トリンドル玲奈)は、社内でも一目置かれるインテリアプランナー。仕事にはストイックな一方、プライベートでは上司である冬木拓馬(眞島秀和)との許されない秘密の関係を何年も続けていた。それは未来を望むことのできない不毛な恋。それでもいいと、切ない想いを隠して冬木との情事を重ねていた。
翌朝、出社した香織は、昨夜の逢瀬で冬木から話を聞いていた東雲遥斗(桜田通)と遭遇する。東雲はニューヨーク支社から配属されたイケメンの敏腕デザイナー。部下の宇佐美礼子(喜多陽子)と東雲の話をしていた香織は冬木に呼ばれる。それは、独占欲が強い冬木のお仕置きの合図だった。香織を資料室に呼び出した冬木は…。だが、うかつにも、その現場を東雲に目撃されてしまう。
東雲と仕事で組むことになった香織。不倫の現場を見られたうえ、「あなたのことは個人的に嫌いです」と告げる東雲にイラつくが、その才能は認めざるを得ない。仕事の流れでクライアントの青木(細田善彦)と東雲の3人で飲みに行った香織は、東雲にかつて深く付き合っていた女性がいることを知る。そんな帰り道、酔っ払ってしまった香織は東雲から言われた言葉に…!
第2話
クライアントと飲みに行った帰り道、東雲から、上司の冬木拓馬(眞島秀和)との不倫関係を断ち切ってもっと自分らしく生きるべきだと告げられた香織。互いに反目し合っていた2人だが、自分の仕事への情熱や才能を理解してくれる東雲の言葉に、香織は思わず涙してしまう。だが、それは甘い罠の始まりだった…。
東雲の歓迎会の最中、冬木のいつもの誘いを断った香織。だが、後悔しはじめた彼女の前に東雲が現れ、冬木との別れを迫る。さらに強引にキスをした東雲は、歓迎会の後に家に行くと言い残し、立ち去ってしまう。
東雲の言動に呆気にとられ、マンションに帰宅した香織。だが、彼の言葉が頭から離れない。女としての幸せを失いたくないと仕事への情熱に蓋をして、やりたいことを押し殺してきた。東雲の言葉を思い出し、香織の心は揺れる。
そのとき、マンションのチャイムが鳴り、東雲が本当に現れる。驚きながらも、東雲に魅かれていた香織は…。
翌日、冬木に資料室に誘われた香織は自ら別れを告げる。その後冬木から、東雲ではなく小野幸哉(落合モトキ)と仕事で組むよう指示された香織。冬木は自分と東雲の関係に気づいている…そう考えた香織に、「いずれわかる」と謎めいた言葉を残す冬木。さらに、香織とタッグを組むことになり、大喜びする小野まで秘密めいた言葉を…!
第3話
上司の冬木拓馬(眞島秀和)と不倫関係にあったインテリアプランナーの前島香織(トリンドル玲奈)。だが、ニューヨークから異動してきたデザイナーの東雲遥斗(桜田通)の忠告を受け、冬木との別れを決意する。その一方で東雲に強く引かれていく香織。だが、新しく仕事で組んだデザイナーの小野幸哉(落合モトキ)から、「東雲はやめた方がいい。真実を知ったら、前島さんが傷つくだけだから」と、意味ありげな言葉を告げられる。
小野が言ったことの真意を知りたいと、東雲を誘った香織。だが、彼のメールの返事は「わかった」とだけ。さらに、小野の話から、冬木の妻が浮気をしていたことまで知ってしまう。「拓馬さんは奥さんへの当てつけで私と…?」と、思いを巡らせながら歩いていると、人ごみの中に東雲を見つける。だが、彼の隣には女性が…!
第4話
東雲遥斗(桜田通)と再び一夜を共にした前島香織(トリンドル玲奈)。翌日、インテリアフェアに出かけた2人は、そこで上司の冬木拓馬(眞島秀和)と妻の美和(伊藤ゆみ)の姿を目撃する。前日に東雲と一緒にいた女性は拓馬の妻だと気づいた香織。そして、自分に仕掛けられた罠の正体を知ってしまう。東雲が香織に近づいた本当の理由とは…?それは香織にとって、あまりにも甘く、残酷なものだった。
東雲が明かした事実に打ちのめされる香織。翌日、出社すると、元気のない香織を部下の宇佐美礼子(喜多陽子)やデザイナーの小野幸哉(落合モトキ)が気遣ってくれるが…。
一方、香織を欺いていた東雲は、5年前ニューヨークにいた当時のことを思い出す。ニューヨーク支社で美和と出会い、付き合っていた東雲。美和を心から愛していたが、美和の心は…!
第5話
東京本社に栄転となった冬木拓馬(眞島秀和)を追って帰国した美和(伊藤ゆみ)のことが忘れられず、苦しむ東雲遥斗(桜田通)。さらに追い打ちをかけるように2人が結婚したことを知る。美和を忘れるため、仕事に没頭する東雲。そんなある日、美和から連絡が入る…!
美和を諦めきれない東雲は休暇を取って帰国し、先輩デザイナーの小野幸哉(落合モトキ)を呼び出す。2人で美和のことを話していると、小野から意外な事実を告げられる。東雲を裏切った美和は、いま、冬木に裏切られているという。冬木は部下のプランナー、前島香織(トリンドル玲奈)と不倫関係にあった。
もしかすると、これをきっかけに美和を取り戻せるかもしれない。そう考えた東雲は、美和に連絡をとるが…。
第6話
「前島香織(トリンドル玲奈)を潰してやる…」と、香織への強い憎悪を胸に秘めて、ニューヨークから東京の本社に異動してきた東雲遥斗(桜田通)。一方、先輩デザイナーの小野幸哉(落合モトキ)は東雲との再会を喜び、新しい恋を勧める。
資料室で香織について調べ、彼女が仕事のできる女性だと知る東雲。なぜ、香織は冬木拓馬(眞島秀和)との不倫に走ったのか?そんな疑問について考えていると、資料室の片隅で冬木部長と香織が抱き合っているのを目撃し、より一層憎悪を募らせる。
仕事で香織と組むことになった東雲は、香織のプライドを踏みにじり、「あなたが嫌いです」と嫌悪感を露わにする。そして冬木部長との不倫を責め、香織をじわじわと追い詰めていく。だが、そんな東雲に香織は…!
第7話
東雲遥斗(桜田通)は、今も愛する冬木美和(伊藤ゆみ)の幸せのため、彼女の夫の冬木拓馬(眞島秀和)と不倫関係にある前島香織(トリンドル玲奈)を引き離そうと画策。東雲の仕掛けた罠にハマってしまった香織は冬木と別れ、東雲への想いを募らせる。一方、香織を憎んでいたはずの東雲も、彼女のひたむきさに心が揺らぎ始める…。
そんななか、突然美和から東雲に「会いたい」と電話が入る。再会した東雲に美和は「拓馬さんを潰しに来たんでしょ?」と詰め寄り、「彼には何もしないでほしい」と泣きながら懇願する。そんな彼女を優しく抱きしめる東雲。だが、その姿を香織に目撃される。香織の立ち去る姿を目にした東雲は、急いで香織を追いかけ…!
第8話
東雲遥斗(桜田通)の仕掛けた罠の正体を知り、彼の元を去った前島香織(トリンドル玲奈)。その後ろ姿を見つめていた東雲の前に現れたのは、同じ部署の加藤千夏(永尾まりや)だった。驚く東雲に千夏は「あの女が傷つけばいい」と意外な事実を告げ「まだ終わりじゃない」と意味ありげな言葉を残す。
東雲の真意を知り、傷つきながらも彼への想いに苦しむ香織。一方、香織を憎んでいたはずが心を奪われてしまった東雲。2人は結ばれぬ運命と自らに言い聞かせる。互いに想いを寄せながらも、すれ違う2人の心は…。
そんななか、元気のない香織をデザイナーの小野幸哉(落合モトキ)が優しく励まそうとするが、2人が手掛けるデザイン案件で突如トラブルが発生する!
第9話
プランナーの前島香織(トリンドル玲奈)がデザイナーの小野幸哉(落合モトキ)と組んで進めていた物件の発注書が書き換えられる事件が発生。
そんな香織のピンチを知った東雲遥斗(桜田通)は香織のピンチを救う。だが、香織には伝えないでほしいと小野に頼む東雲。
小野と東雲の会話を聞いていた宇佐美礼子(喜多陽子)は、東雲を問い詰める。香織と東雲は、まだ互いに思い合っているはずだと…。だが、香織を傷つけた自分に彼女を思う資格はないと、胸の内を明かす東雲。そして、礼子の言葉から衝撃の真実に気づく。すべては仕組まれたことだったのだ…!
最終回
前島香織(トリンドル玲奈)に対する小野幸哉(落合モトキ)の強い愛情を知った東雲遥斗(桜田通)は、「小野さんとお幸せに…」と香織に告げる。互いに心は残しながらも、離れていく2人…。
そんななか、香織は小野に社内のデザインコンペに参加するかどうかを尋ねられる。香織が前回のデザインコンペに参加したのは、大切な思い出のあるロッキングチェアがテーマだったから。自分はプランナーでもあるし、今年は参加しないと答えると、小野から思いがけない話を聞かされる。香織を賭けて東雲と勝負をするというのだ。「俺が勝ったら、あいつのことは忘れてほしい」という小野に香織は…。
東雲がニューヨークに戻ると、彼を吹っ切るかのように仕事に没頭する香織。東雲への思いもようやく落ち着いた頃、小野が東雲に勝負を挑んだ社内のデザインコンペの結果が発表される。東雲のデザイン画を見た香織は…!