2011年5月27日(金)午前4時49分放送
有木株式会社
自分の足音を確かめながら歩く。2000年代に入り、衣料品メーカーを取り巻く環境は劇的に変化する。人件費の安い国に工場を確保し、持ち込んだ生地を短時間で加工、できた製品を逆輸入し、量販店で大量に売りさばく。「中国へ!量販店へ!」業界全体が血眼になって走り始めたそんな時期、決断の遅れからその流れに乗り遅れた有木は、あえて走らずに、「歩く」という決断をする。
野中 郁次郎
1935年5月10日生まれ。日本の経営学者。一橋大学名誉教授。
カリフォルニア大学バークレー校経営大学院ゼロックス知識学特別名誉教授。
2002年紫綬褒章受賞。知識経営の生みの親として知られる。本番組「日本のちから」題字の筆を執る。