月〜金曜日 21時54分〜22時00分


長 浜

 長浜は羽柴秀吉が初めて自分の城を築き、地名を今浜から長浜に変えた。長浜城 の城下町として整備されたこのころから急速に発展した湖北の中心都市。北国街道の 宿場町、良港の水運による物資の集散地ともなった長浜は、湖北の商業、経済、 文化の中心地として栄えた。町にはその歴史を物語る史跡、名所・旧跡や往時の面影 が随所に残り、湖北の風情ある町として観光客にも人気が高い。


 
梅香る湖畔の早春 放送 2月14日(月)
長浜市慶雲館 長浜に春を告げる有名なイベントが盆梅展。毎年1月10日から2ヶ月間開か れ、全国各地から盆栽の愛好家らが見事な梅の盆栽を観賞に訪れる。
 盆梅とは鉢植えの梅で、高さ2m以上の巨木や樹齢400年を超す古木があり、訪 れた人たちの中には「こんな大きな梅の木がよく鉢で育つものだ」と感心している。 毎年、約150鉢の盆梅は開花時期に合わせて、ローテーションで盆梅展に出展され る。
 盆梅展の会場になっている慶雲館は、明治20年(1887)の明治天皇の長浜訪 問に際し、行在所としてこの地の富豪・浅見又蔵氏が建築した建物。2階からは琵琶 湖や伊吹山が一望できる。
(写真は 長浜市慶雲館)

盆 梅 今年で49回目を迎えた「長浜盆梅展」は、滋賀県浅井町の故高山七蔵氏が、丹 精込めて育て上げた盆梅約40鉢を昭和26年(1951)長浜市に寄贈した。盆梅 を多くの人々に楽しんでもらいたいとの高山氏の願いを尊重して始まったのが盆梅 展。
 盆梅はすべて長浜市の所有で、現在、約500本ある。約2ヶ月間の盆梅展が終わ ると、盆梅は長浜市の育成場で管理される。せん定、鉢の植え替え、施肥、春の遅霜 や夏の強い直射日光から守り、病害虫駆除など、見事な花を咲かせるための管理は 大変。その間には次代の盆梅を育てるため、梅の老木、巨木を求めて東奔西走してい る。地方自治体がこのように多くの盆栽を所有し、育成までしているのは長浜市だけ のようだ。
(写真は 盆 梅)


 
きらめくガラスの町 放送 2月15日(火)
黒壁ガラス館 長浜市のガラス工芸品は、新しい地場産業としてすっかり定着してきた。北国街 道を中心に歴史ある町並みが保存され、その町家を利用した黒壁スクエアが人気の的 になっている。この中でも、明治時代に建てられた銀行の壁が、黒色だったことから 「黒壁銀行」と呼ばれていた建物を改装して誕生したのが、黒壁スクエア1号館の 「黒壁ガラス館」。このほか、黒壁スクエアにはガラスをテーマにした店を中心に、 レストランや飲食店、ギャラリー、土産物店なども含め28号館まである。
(写真は 黒壁ガラス館)

ガラス館内のガラス製品 黒壁ガラス館には、普段使うガラス花器や素朴なガラス細工品、世界の名高いガ ラス工房から生まれた作品まで、約3万点を展示、販売している。ほかに吹きガラス 製法で作品を作っている「スタジオクロカベ」、ガラス工芸の加工をしている「ラッ テンベルグ館」、ステンドグラスを作る「ステンドガラス館」など、黒壁ガラス 館直営の店が9店ある。
 ガラス製品にオリジナルな絵を入れたり、ガラスを溶かしてアクセサリーやキーホ ルダーなど好みの作品を作ったり、ステンドグラスが制作できる「ガラス工芸教 室」があり、予約制で体験できる。
(写真は ガラス館内のガラス製品)


 
世界のガラスアート 放送 2月16日(水)
エミール・ギャレのガラス器 黒壁スクエア10号館は、古代から現代までの世界のガラス美術品約100点を 展示している、ガラス美術館とも言える「黒壁ガラス鑑賞館」。江戸時代の商家に展 示されているガラス工芸品は、和洋折衷の異次元とも言える独特の空間を作り出して いる。この建物は長浜の豪商・河路家の邸宅。江戸時代に建てられた典型的な商家型 民家で、連子格子や虫籠窓(むしこまど)を備え、中庭には茶室や水琴窟がある。北国街道と 共に生きてきた長浜特有の商家のたたずまいをしのぶことができる。
(写真は エミール・ギャレのガラス器)

広重の東海道五十三次「庄野」を模写したガラスパネル ここに集められたガラス工芸品は、ヨーロッパ中部のボヘミヤ地方を代表する作 品で、日本では有数のコレクションと評価されている。この中の現代作品は、ガラス コレクションで権威のあるドイツのデュッセルドルフ美術館の紹介で厳選されたもの で、現代ガラスアートの粋を集めた見事なものが多い。
 花器、花瓶、ゴブレットから東海道五十三次を刻んだ絵など、どれもガラスの繊細 さを見事に表現している。また、床の間のある畳の部屋で、ほのかな照明の光りに輝 くガラス作品は、その美しさに違った趣を持たせている。昨年の暮れのクリスマスシ ーズンには同館の日本庭園で、キャンドルランプにローソクの灯がともされたキャン ドルミュージアムが実現したが、普段はは行っていない。
(写真は 広重の東海道五十三次「庄野」を模写したガラスパネル)


 
文明開化の汽笛 放送 2月17日(木)
鉄道資料館旧長浜駅舎 長浜〜敦賀間の敦賀線の鉄道がトンネル部分を除いて開通したのが、明治15年(1882)で、日本で は6番目、新橋〜横浜間の鉄道開通から10年後だった。このときに建てられた駅舎 が現在の「旧長浜駅舎鉄道資料館」で、現存する最古の鉄道駅舎として明治の鉄道の 姿を伝えている。
 木骨構造の石灰コンクリート造り2階建ての建物は、敦賀線(長浜〜敦賀間)の起 点駅、長浜と大津を琵琶湖上で結ぶ鉄道連絡船の駅舎でもあった。内装はかなり凝ったもので、 2階へ通じる回り階段の手すりや欄干は彫刻入リで、鹿鳴館を思わせる建築様式が取 り入れられている。鹿鳴館ができたのは長浜駅舎より1年後で、このハイカラな洋館 の駅の建物に地元民は驚いた。
(写真は 旧長浜駅舎鉄道資料館)

D51型SLと旧長浜駅舎 「旧長浜駅舎資料館」には明治から大正、昭和の鉄道の歴史を知る上で貴重な資 料が数多く展示されている。開業当時に使われていたレールの分岐器や建設当時、わ が国で最長のトンネルだった柳ヶ瀬トンネルの石額には、伊藤博文が「この鉄道が世 の中のために働いてくれるよう、いつまでも長く頼りにする」との意味で書いた「萬世永頼」の題字 がある。このほか長浜駅名札、列車行先標、SLのナンバープレート、タブレット、 合図灯など鉄道ファンが懐かしむものばかり。
 中世から北陸への玄関口として栄えた長浜は、鉄道の起点としてもにぎわったが、 明治22年(1889)の新橋〜神戸間の鉄道全通で、鉄道基地としての役目は終わった。しかし、鉄道にかけ た長浜の人たちの進取の気質は、その後の長浜の産業、文化などへの取り組みに受け 継がれている。
(写真は D51型SLと旧長浜駅舎)


 
ロマンチックな町並み 放送 2月18日(金)
長浜浪漫ビール(地ビール) それぞれの時代の歴史を刻んできた湖北の町・長浜。今も北国街道沿いには江戸 時代の町家が残り、町並みには繁栄した当時の面影がしのばれ、しっとりとした落ち 着いた雰囲気が感じられる。この町並みを生かした黒壁スクエアが創成され、長浜の 新名所となりつつある。長浜の町には様々な味わいやロマンにひたれるスポットがあ る。それらの一部を訪ねてみた。
 長浜城の外濠だった米川の流れに面した米蔵を改造したレストランは、地ビール 「長濱浪漫ビール」が売り物。麦芽、ホップ、イーストのみを使った自然100%の オリジナルビールで、造りたての新鮮なビールが味わえる。
(写真は 長濱浪漫ビール(地ビールレストラン))

Biwako長浜オルゴール堂のオルゴール 元銀行の建物を活用した約1000平方メートルの広々としたフロアに、多種多 様なオルゴールを展示、販売しているのが長浜オルゴール堂。嘉永5年(185 2)、オランダ人によって日本に伝えられたオルゴールは、今もやすらぎの音色を与 えてくれている。このオルゴール堂の規模は西日本最大級で、毎日、4回開いている 体験教室では、予約をすればオリジナルなガラス装飾をつけた自分だけのオルゴール を作ることができる。
 黒壁ガラス館の北側にあるのがフランス料理のビストロ・ミュルノワール。100年 近い歴史を持つ黒壁の土蔵を利用したものだが内部は明るく、1階がティーラウン ジ、2階がレストラン。この店独自の繊細なガラスのアンダープレートが、 心を込めてシェフが作った料理を一層楽しいものにしてくれる。
(写真は Biwako長浜オルゴール堂のオルゴール)


◇あ    し◇
慶雲館・黒壁ガラス館・長濱浪漫ビール等へは
いずれも
JR長浜駅下車徒歩5〜10分
北陸自動車道長浜ICから約10分。
名神高速道路米原ICから約20分。
◇問い合わせ先◇
長浜市商工観光課 0749−62−4111
黒壁ガラス館 0749−65−2330
黒壁ガラス鑑賞館 0749−62−6364
旧長浜駅舎鉄道資料館 0749−63−4091
長濱浪漫ビール 0749−63−4300
長浜オルゴール堂 0749−65−5678
ビストロ・ミュルノワール 0749−62−2554

◆歴史街道とは

     日本の歴史の舞台を尋ねながら、日本文化の魅力を楽しみながら体験できる
ルートのことです。
     伊勢・飛鳥・奈良・京都・大阪・神戸の歴史都市を時流れに沿ってたどるメインルートと地域の特徴を活かした8本のテーマルートが設定されています。

 

@・・・ひょうごシンボルルート   
A・・・丹後・丹波伝説の旅ルート
B・・・越前戦国ルート              
C・・・近江戦国ルート              
D・・・お伊勢まいりルート         
E・・・修験者秘境ルート           
F・・・高野・熊野詣ルート         
G・・・なにわ歴史ルート           

    歴史街道計画では、これらのルートを舞台に
  「日本文化の発信基地づくり」
  「新しい余暇ゾーンづくり」
  「歴史文化を活かした地域づくり」
を目指し,
    官民188団体によりソフト・ハード両面の事業が推進されています。

◆歴史街道テレフォンガイド

     テレビ番組「歴史街道〜ロマンへの扉〜」と連合した各地の歴史文化情報を提供しています。
                  TEL:0180−996688    約3分 (通話料は有料)

 

◆歴史街道倶楽部のご紹介

    あなたも「関西の歴史や文化を楽しみながら探求する」歴史街道倶楽部に参加しませんか?
    歴史街道倶楽部では、関西各地の様々な情報のご提供や、ウォーキング、歴史講演会など楽しいイベントを企画しています。
   倶楽部入会の資料をご希望の方は、
 ハガキにあなたのご住所、お名前を明記の上、
          郵便番号 530−6691
          大阪市北区中之島センタービル内郵便局私書箱19号
                  「テレホンサービス係」
へお送り下さい。
   歴史街道倶楽部の概要を解説したパンフレットと申込み用紙をご送付いたします。
       FAXでも受け付けております。FAX番号:06−6448−8698   

歴史街道推進協議会