月〜金曜日 21時54分〜22時00分
港町神戸は様々な顔をもっている。海外からの物資や文化の出入り口として、ファッションや食べ物、宗教、観光に対する感性や取り組みが他の都市と一味違ったものとして感じられる、魅力ある街である。 観光行政に力を入れる神戸市をはじめ、民間の努力によって多くのユニークなミュージアムが作られている。今週はその幾つかを訪ねてみよう。
原始時代から現代にいたる大工道具の歴史と変遷をたどり、歴史的建造物や木組みの仕口を絵巻物や写真、実物で展示している。
コーヒーは13世紀にイスラム圏に広まり、17世紀にヨーロッパ、アメリカ、日本の長崎などに伝わった。1630年にイギリスのロンドンにコーヒーが伝わったとき、たちまち3000軒のコーヒーハウスが出来たと伝えられる。オーストリアのウイーンで1683年トルコとの戦争があり、トルコ兵の退散時の遺留品であるコーヒーを使って、カフェを開店したのが始まりと伝えられる。ウイーンのカフェは、オーストリア文化人の重要な拠り所となっている。18世紀にコーヒーの苗木がブラジルに伝わり、南米でも栽培されるようになった。 日本では明治20年、東京上野に初の喫茶店「コーヒー茶館」が開店した。日本で本格的にコーヒーが普及したのは第2次大戦後である。
展示は灯りの起源である松明やかがり火から、灯りを点すための知恵や、ろうそくの灯り、ガス灯、電灯へと進み、色々な灯火器具のほか、映像なども駆使して、多彩な印象を与えてくれるようになっている。
チョコレートの展示では映画でチョコレートの歴史を学び、ミュージカルや映像を駆使した冒険ファンタジーで楽しくお菓子の世界を体験できる。 何よりもグリコの名前を有名にしたのは「一粒300メートル」というキャッチフレーズや「おまけ」によって食べる楽しみと遊ぶ楽しみを結びつけた事である。ここでは、おまけの中で特に選んだ800点を年代順に展示している。
酒造りを精米から見学でき、酒造りの道具や過程を学ぶ施設で、昭和初期の酒造りの映像やポスター資料さどをたっぷりと見る事ができる。特に、古い酒造りの用具である、国の重要有形民俗文化財「灘の酒造用具」を文化財収蔵庫に収蔵しているのが見られる。 館内には利き酒コーナーや販売コーナーもあり、ここだけのオリジナルな酒も求める事ができる。