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月〜金曜日 18時54分〜19時00分 |
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奈良・吉野町吉野山 |
吉野・大峯、熊野、高野の「紀伊山地の霊場と参詣道」が、平成16年7月ユネスコの世界遺産に登録される運びとなった。紀伊山地には修験道の「吉野・大峯」、神仏習合の「熊野三山」、密教の「高野山」とそれぞれ起源や内容を異にする三つの山岳霊場と霊場に至る参詣道が生まれた。これらの文化的景観を世界遺産に登録しようと言うもので、今回はその中の吉野山の遺産を訪れた。 |
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蔵王堂内にはわが国で最大と言われる厨子内に、三体の巨大な金剛蔵王権現像が安置されている。最も大きな中尊・釈迦牟尼如来像は高さ7.3m、右尊・千手観音菩薩像、左尊・弥勒菩薩像はそれぞれ5.9mある。この三体は蔵王権現の本地仏で過去、現在、未来の三世にわたって衆生を救済する仮の姿をしている。右手に三鈷(さんこ)を握って肩をいからせ、左手で刀印を結び、頭髪は逆立ち、目は怒りに燃え、全身で悪魔調伏の姿を現している。 |
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(写真は 護摩供) |
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竹林院に遊んだ西行や秀吉をはじめ、多くの文人墨客がそれぞれゆかりの品を残した。秀吉が吉野の花見の時に使ったと伝えられる、茶弁当の器と酒を入れるひょうたん、狩野元信筆の「夏冬芭蕉」の絵、与謝蕪村筆の「山水」の絵などが伝わっている。 |
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(写真は 群芳園) |
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本殿には精巧な造りで正装の女神像の国宝の秘神・玉依姫命(たまよりひめのみこと)が祀られている。胎内に建長3年(1251)の銘があり、鎌倉時代の神像彫刻の代表作として高く評価されている。拝殿にある慶長9年(1604)の銘が刻まれた4個の芋の葉唐草釣灯籠(国・重文)をはじめ、秀頼寄進の灯籠や釜などが社宝として保存されており、4月3日の御田植神事の日に公開される。 |
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(写真は 子守茶屋) |
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金峯神社から南へ谷を下りると西行法師が俗塵を避けて3年間、隠棲していた西行庵と苔清水がある。漂白の歌人として各地を遍歴した西行は、2000首以上の歌を詠んでいるが、そのうち230首ほどが桜の歌である。 |
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(写真は 義経かくれ塔) |
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最近は大阪市内でも売られるようになった柿の葉すしは、元は祭の日のご馳走として各家庭で作られていた郷土食。すし飯にしめサバを乗せ、柿の葉でくるんだもので、すし飯としめサバの味、柿の葉の香りが程よくマッチして、微妙な味と香りを醸し出している。酢の効いたすし飯と柿の葉でくるむことで保存が効き、修験者たちが保存食として持ち歩くのに重宝していた。 |
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(写真は 花錦) |
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