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月〜金曜日 18時54分〜19時00分 |
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三重・伊勢神宮と斎王 |
天皇に代わって伊勢神宮に仕えた斎王の制度は、天武天皇の代から南北朝時代の後醍醐天皇の代まで約660年間続いた。三重県には伊勢神宮に関わる文化や史跡が多いが、中でも斎王にまつわる史跡や伝承は、都の雅と華やかさが持ち込まれている。今回は王朝文化が漂う斎王にまつわる話題を探ってみた。 |
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斎王の務めは伊勢神宮の祭に天皇に代わって参加することだが、伊勢神宮の内宮と外宮に赴いたのは、いずれも旧暦の9月の神嘗祭、6月と12月の月次祭(つきなみさい)の年3回。斎王は宮司から榊の枝に麻の繊維を付けた太玉串を受け取り、神宮の瑞垣御門前の西側に立てるのが任務で、斎王は天照大神の杖の代わりになって案内することから御杖代(みつえしろ)と呼ばれ、崇められていた。 |
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(写真は 10分の1史跡全体模型) |
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明和町の伊勢湾に面する大淀浜は古くは尾野湊と言い、旧暦9月の神嘗祭に出向く斎王が8月の終わりに禊(みそぎ)を行った所で「斎王尾野湊御禊場阯」と刻まれた大きな石碑が立っている。 |
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(写真は 伊勢物語絵馬(斎宮歴史博物館 蔵)) |
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サイコロを振って目の数だけ駒を進める盤双六(ばんすごろく)、2枚のハマグリの貝を合わせる貝覆いと呼ばれる貝合わせと言った室内遊技、蹴鞠(けまり)や長い柄のついた槌(つち)で木製の毬(まり)を打ち合う毬杖(ぎっちょう)と言った庭での遊びのほかに、機織り、火起こし、季節ごとに屠蘇(とそ)づくり、七種粥(ななくさかゆ)づくり、粽(ちまき)づくりなどが体験できるようになっている。 |
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(写真は 斎王御膳) |
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和妙と荒妙は織り始められてから4、5日で幅45cm、長さ12mの絹布と麻布が織りあがる。この布を箱に入れて八尋殿で乾燥させ、5月13日、10月13日に滞りなく神御衣が織りあがったことに感謝する神御衣奉織鎮謝祭が行われ、車で伊勢神宮内宮へ運ばれる。昔は箱に入れて神職が付き添い歩いて運んだ。 |
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(写真は 神麻続機殿(かんおみなたどの)神社) |
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44haにおよぶ広大な宮域の地勢は伊勢神宮内宮と極めて似ており、樹齢数百年の神杉の大自然林に囲まれた参道や本殿周辺には森厳の気が漂っている。清らかな清水が流れる御手洗場も、内宮の五十鈴川の御手洗場を思い浮かべさせるほど似た感じである。 |
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(写真は 瀧原宮) |
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