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月〜金曜日 18時54分〜19時00分 |
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木津川市、城陽市、井手町、京田辺市 |
京都府の南部、奈良県と接する南山城地方は、聖武天皇が都を造営した恭仁京跡や由緒ある寺院が多い。南山城の山際には南北に山背(やましろ)古道が通り、沿道には史跡や名所、古社寺が点在している。今回は晩春の南山城地方を散策した。なお木津川市は平成19年(2007)に木津町、加茂町、山城町の3町が合併して誕生した新しい市。 |
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境内の正面の突き当たりに建つ三重塔は、室町時代建立のものだが、平成15年(2003)の修理で朱色も鮮やかによみがえり、花々と共に艶やかな春景色を現出している。三門手前の左の石槽は僧が身を清めた石風呂で寺号の由来になったと伝えられている。ほかに十三重石塔(国・重文)、五輪塔(国・重文)などの石造物も多い。 |
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(写真は ミツマタ) |
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九体の阿弥陀仏は現世で他人のために善行を積んだ人びとを九通りの往生の形で迎えてくれる仏。平安時代の藤原氏全盛のころに末法思想が広まって、人びとは浄土信仰にすがるようになり、こうした思想や文化から九体阿弥陀仏が造仏された貴重な遺構である。九体阿弥陀仏が灯火に照らされて阿字池に映る姿は、浄土信仰の趣を一層深めており、こうしたことから「九体寺」とか「九品寺」とかの呼び名もある。 |
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(写真は 九体阿弥陀仏) |
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境内で目を引く朱塗りの五重塔は支柱が初層で止められている建築形式で知られている。初層に裳階(もこし)が付けられており、この形式は法隆寺の五重塔に見られるだけの珍しい形である。また初層の屋根が大きく、各層が次第に小さくなる安定感のある造りで、小ぶりながら親しみと安らぎを与えてくれる塔である。 |
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(写真は 十一面観音立像) |
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山背古道沿いの花々を愛でつつ南へ進むと井手町に入る。町内を流れる玉川沿いの桜並木はよく知られ、春には満開の桜やヤマブキが咲き乱れ、多くの文人たちが訪れて歌や絵を残している。地蔵禅院の枝垂れ桜も有名。この枝垂れ桜は京都・円山公園の枝垂れ桜の親木と姉妹木で、樹齢は約280年で京都府の天然記念物に指定されている。来年の春にはこの2ヶ所で爛漫の桜を満喫してみてはいかがですか。 |
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(写真は 地蔵禅院) |
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国の名勝に指定されている方丈庭園は北庭、南庭、東庭がある。北庭は高さ2mの巨石を滝に見立てて枯滝落水の様子を表した蓬莱庭園。南庭はサツキの刈り込みと白砂を敷き詰めた庭。東庭は大小の石を十六羅漢になぞらえた庭。それぞれ趣が異なる庭だが、眺める人に心の安らぎと落ち着きを与えてくれる。 |
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(写真は 方丈庭園) |
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