歴史街道〜ロマンヘの扉〜


歴史街道スペシャル
日本のふるさと・飛鳥京をゆく


2012年2月25日(土) 10時25分〜10時55分

昨年は東日本大震災や国際情勢の激変、世界的な経済危機など、これからの日本に不安を与える一年となりました。
そこで、今回の歴史街道スペシャルは、未来のために日本の原点を見つめなおそうと、飛鳥京を旅することに。
6世紀から7世紀末の飛鳥時代は歴史上注目すべき出来事が数多く起こりました。仏教伝来、「和を以って貴し」で有名な聖徳太子の十七条憲法、遣隋使の派遣、古代史上最大の政変「大化の改新」・・・なによりもわが国が「倭国」から「日本国」と呼ばれるようになったのもこの時代からです。
飛鳥は古代日本の歴史文化の宝庫、日本のふるさと。歴史文化や日本の原風景、人々の暮らしなどを訪ねその魅力に迫ります。

案内:道上洋三
旅人:乾麻梨子、八塚彩美
語り:高野純一

のどかで美しい風景が広がる明日香村のシンボルともいえる巨大な石舞台古墳。盛り土がすっかりなくなっているが、約30個の石を積み重ねて作られた横穴式の石室は天井の石が77t。渡来人がもたらした、当時の最先端技術によって作られたこの墳墓、埋葬されていたのは時の権力者「蘇我馬子」ではないかといわれている・・・。

権力を握った蘇我氏であったが、やがて討ち滅ぼされる。伝飛鳥板蓋宮は645年に中大兄皇子と中臣鎌足によって馬子の孫、蘇我入鹿が暗殺された場所である。この古代史上最大のクーデターは、その年の干支にちなんで「乙巳(いっし)の変」と呼ばれ、これに続く政治改革が世に言う「大化の改新」である。血塗られた権力闘争の舞台となった宮を見下ろす甘樫丘からは、今ではのどかな明日香の風景が眼下にひろがるばかりである。

明日香村は農業が盛んな地。地元農家を訪ね、栽培している野菜をみせてもらう。この地元産の野菜をたっぷり使った郷土料理がその名も「飛鳥鍋」。なんと肉や野菜を牛乳で炊くのだというが、そのお味やいかに?!

飛鳥川上坐宇須多伎比売命神社。
「あすかかわかみにいますうすたきひめのみことじんじゃ」と読む、日本一長い名前の神社。奥明日香の丘陵にひっそりと鎮座している。
奥明日香とは明日香村の南東部に位置する稲淵、栢森、入谷の三集落のことで、飛鳥川のせせらぎが耳に心地よい田園風景が広がっている。
棚田から見る美しい明日香の落日は誰しも心洗われるまさに日本の原風景・・・。


◆歴史街道とは

    関西は「歴史・文化の宝庫」として世界に誇れる地域です。歴史街道では、日本の歴史文化の魅力を楽しく体験し、実感できる旅のルートとエリアを設定しました。伊勢・飛鳥・奈良・京都・大阪・神戸といった主要歴史都市を時代の流れに沿ってたどる「メインルート」と各地域の特徴をテーマとして活かした3つの「ネットワーク」です。

 

    歴史街道計画では、これらのルートを舞台に
  「日本文化の発信基地づくり」
  「新しい余暇ゾーンづくり」
  「歴史文化を活かした地域づくり」

    の3つの目標を掲げ、その実現を目指しています。

 

◆歴史街道倶楽部のご紹介

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