2016年10月8日(土) 夕方4時55分~5時25分
約1300年前、国の繁栄と人々の幸せを願って奈良・御蓋山(みかさやま)のふもとに創建された春日大社。その社殿はほぼ20年ごとに造り替えられ、修理されてきました。このしきたりを御造替(ごぞうたい)といい、11月には御本殿に神様にお還りいただく正遷宮をもって60回目の御造替がクライマックスを迎えます。
この御造替の間は神様が御本殿を離れておられます。そのため、今回は普段入ることが出来ない御本殿前からも特別に撮影させていただきました。次に撮影出来たとしても20年後・・・。
さらに10月1日オープンの国宝殿や所蔵の貴重な宝物、摂社・末社や春日山原始林まで、春日大社の魅力をたっぷりとお届けします。
案内・語り : 道上洋三
旅人 : 柴田博 乾麻梨子 (いずれもABCアナウンサー)
一之鳥居
春日大社の参道はここから始まります。
今回の第60次式年造替も
この鳥居の修復から始まりました。
春日の神は常陸(ひたち)の国の鹿島から
白い鹿に乗って降臨されたと伝えられ、
今も奈良のまちでは
鹿を神の使いとして大切にしています。
徳川家康の十男・頼宣(よりのぶ)の名で
寄進された石灯籠。
初代紀州藩主も当時は数え年で3歳。
家康の溺愛ぶりが伺えます。
今回の御造替を機に
火袋を復元して新調されました。
中門
中門の向こうには
春日造りの4つの御本殿があり、
四柱の神様が祀られていて、
普段は入ることができません。
壁に描かれた色鮮やかな絵も
隙間からほんの少し見えるだけ。
御造替のため神様を
別の場所にお遷ししているので、
今回は特別な許可を得て
入らせていただきました。
10月6日~23日に行われる
「お砂持ち行事」に参加すれば
一般の方も拝観できますが、
これを逃せば次回は20年後。
国宝殿
春日大社には数多くのご神宝が
納められています。
今回の御造替に合わせて
宝物殿を建て替え、
国宝殿として10月1日にオープン。
餺飥うどん
うどんの起源という説もある
「餺飥(はくたく)」。
昨年、御造替の記念イベントで
再現されたのを機に、
奈良市内でも新名物「餺飥うどん」として
出すお店が増えてきました。
春日山原始林
春日大社の背後の御蓋山(みかさやま)と
周囲の原始林は古来、信仰の場として
入山、伐採が禁止されてきました。
そのため太古の姿を奇跡的に
今に残しています。
このような、都市に隣接する世界遺産の
原始林は極めて珍しいそうです。
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