


『#3 動き出した太陽。』
EXILE AKIRAへの密着3回目。台湾で後輩グループ、BALLISTIK BOYZ、PSYCHIC FEVERと同じステージに立つ前夜、AKIRAは現地のスタジオにいた。彼が「料理で言う仕込み」という、徹底したストレッチを黙々とこなす。それは単なる準備運動ではなく、キャリアを重ねたからこそ「ノリや勢いだけ」では渡れない一線を越えるために自ら課した儀式だ。見学していたEXPG生にそういう姿を見せて、理想のパフォーマンスを追い求める楽しさとプロフェッショナルとして生き抜く厳しさを背中で語る。
彼のこだわりは、肉体だけでなく内側にも向けられる。「昼からシャンパン飲んでるイメージでしょ?」と笑う彼は、食生活もストイック。烏骨鶏の薬膳スープを飲み、持参した手作り弁当を食べる。最高のパフォーマンスを生み出すためには、見えない場所でも地道な努力を積み重ねているのだ。
そんなAKIRAを作ったのは、やはり、EXILE HIROとの出会いだった。EXPGの立ち上げを果たし、講師としてのキャリアをスタートさせた当初、EXPGに生徒として詰めかけたのはEXILEに憧れたAKIRAよりキャリアも実力も上のダンサーたちだった。若く無名だった彼は自らに「武者修行」を課し、レッスンが終わると夜な夜なクラブへ繰り出し、ダンスバトルに明け暮れた。彼は「HIROさんたちのように、東京のストリートシーンで名を馳せることが、EXILEに入る条件だった気がする」と振り返る。
若き日のAKIRAがHIROに導かれたように、今、自らが後輩たちを導く「駆け橋」となった。しかしHIROが新たなグループを生み出すためにパフォーマーを勇退したのとは対照的に、AKIRAは「自分には自分の役割がある」と、台湾を拠点とした「LDH愛夢悅(アイムユエ)」CEOとして経営の最前線に立ちながら、パフォーマーとして若手と同じステージで汗を流す。台湾で共演したBALLISTIK BOYZ、PSYCHIC FEVERメンバーたちは、「何かあるたびに、グループチャットでマメにアドバイスをしてくださる」と語る。豪快なパフォーマンスと細やかな気遣いの両面性こそが、彼のリーダーシップの核心だ。
アジアへ拡がる活動を「アウェーなほど燃えます」というが、その挑戦は、夜な夜なクラブへ出かけた原体験と重なり合う。終わりなき彼の挑戦を支えるのが、HIROから受け継いだ一つの哲学だ。それは、「勉強になったわ」という言葉。何か失敗があった時、HIROはいつも全ての責任を自身に向け、そう呟いたという。「失敗」ではなく「学び」。その姿勢こそ彼が開拓者として挑戦し続けられる理由だ。
EXILEとして歩んできた20年。「自分たちなりの伝説がスタートした」という初めての武道館は忘れられない光景だとAKIRAは語る。そして2025年、EXILEの歴史は再び大きく動こうとしている。その物語の中心にはやはり、AKIRAがいた――。
10月27日(月)から始まるシーズン2は、なんと!2001年のデビューから数々のヒット曲と伝説的なライブで人々を魅了し続け、日本の音楽シーンを席巻してきたEXILEに密着する。
2020年代、彼らは一度歩みを止め、新な未来を模索する道を選んだ。 その歴史の中で、最も長く、最も多くステージに立ち続けてきたパフォーマー・AKIRA。今回は、圧倒的な存在感を放ちながらも、常にチーム全体を輝かせることを優先し、背中でリーダーシップを示してきたAKIRAを中心にEXILEを深堀りする。
HIROとの運命的な出会いからデビュー、パフォーマー以外の活動へと広がっていった表現の場、台湾でLDHのCEOとして新たな挑戦に挑む現在。ATSUSHIが完全復活し、11人体制のEXILEで挑むドームツアー(11月15日開幕)までの道のりに密着する。
さらにシーズン2では、今年グループ初のアジアツアーも実施した若手グループ【BALLISTIK BOYZ】など、他にも今話題のLDHグループに密着予定。
光り輝く舞台に立ち、磨き上げた才能を最大限に発揮し人々を魅了するアーティスト。
彼らの輝かしい躍進の裏には、自身の全てをパフォーマンスに捧げてきたストイックな覚悟がある。
この番組は、そんなアーティストたちが今、グループとして新たな夢を目指し、不退転の覚悟で進む道(One Way Road)にカメラが密着。