2020年12月30日(水) 午後4:30~6:00放送!
賞金1000万円、ゴールデンでの生放送、“漫才師日本一”の称号をかけた真剣勝負。完全無名の芸人の人生が一晩で激変する、漫才師たちにとって“憧れの舞台”、「M-1グランプリ」。
2020年は未曽有の1年であった。当たり前と思っていた日常が当たり前では無くなった。それぞれの逆境を超えるべく、日本中を笑わせたいと集まったのは史上最多5081組の漫才師たち。全国8地区、無観客でスタートした異例の1回戦。熾烈な予選を勝ち上がっていく漫才師たちは逞しく、輝いて見えた。
今大会の決勝戦は、ファイナリストの10組がまさに“十人十色の漫才”を繰り広げる大混戦となった。史上最大の激戦を制し16代目の王者となったのは、マヂカルラブリー。異端と呼ばれ、それでも我流を貫き続けた彼らは、確かに12月20日に最も笑いを起こした「日本一の漫才師」となったのだ。決して輝かしいとは言えない経歴をもつ彼ら…地獄の淵からの逆転劇はいかにして起きたのだろうか。
そして、M-1グランプリの舞台に芸人人生を懸けているのは王者となったマヂカルラブリーだけではない。絢爛豪華なセット、爆笑と喝采に沸く客席…そんな華やかな舞台の裏には青春群像劇というべき漫才師たちの“人間ドラマ”がある。累計205台のカメラ、撮影時間は371時間。さらに歴代大会の膨大な密着ライブラリの中から1カット1カット丁寧に取材映像を紡いでいった。このドキュメンタリーは、これまでどんな逆境にも決して折れることなく、漫才師としての信念を貫き通してきたM-1戦士たちの物語だ。
M-1グランプリで披露する漫才ネタは、たったの4分間だ。
しかし、漫才師たちは、その4分間に想像を絶するほどの試行錯誤を重ね、精魂をつぎ込み、それこそ“芸人人生”を懸けて挑んでいる。漫才師たちがM-1の決勝舞台で見せる4分ネタを「ゴール」とするならば、それまで歩んできた苦悩の「道」は決してオンエアされることはない。
M-1スタッフたちは大会創設以来、そんな“異様で壮絶な舞台裏”を密着カメラで記録し、漫才師たちと向き合ってきた。
そこで気付くのは、「漫才師という生き物は実にカッコイイ」ということだ。彼らは皆「おもしろい」という正解のないゴールを目指し、信じられる相方と共にそれぞれの“漫才人生”を歩んでいる。
「おもしろくなりたい」という己の証明に青春を捧げる漫才師たちは、清く純粋で美しい・・・そう考え始めると、彼らの漫才ネタが「たかが4分間」とは到底思えなくなる。
もっと“本当の漫才師”を知ってもらいたい、好きになってもらいたい…そんな思いで、今年も膨大な密着素材の中から1カット1カットを丁寧に紡ぎ、漫才師たちのドキュメンタリーとして全国にお届けする。