2018年11月25日 ひる12:55 放送!
日本各地では今、閉校する学校が増えている。昨年だけでも日本で218校もの小学校が閉校したという。こうした通い慣れた学校が地域から無くなってしまう前に、今通っている生徒たちに楽しい思い出を残したい、そんな先生たちや地域の“思い”から立ち上がったのが、今回の特番だ。
番組では歴代のM-1王者でもある実力コンビ、銀シャリ(2016年王者)、とろサーモン(2017年王者)の2組が今年度(2019年3月末)に閉校することが決まっている小学校を訪ね、生徒や先生との交流を育む中でその学校ならではの漫才ネタを収集。さらに、その日のうちに作り上げた漫才を「思い出漫才」として閉校する学校の生徒たちに贈り、笑いを届ける。
「閉校という悲しみのほうが大きい中で、漫才をするのはかなりハードルが高い」と語るのはM-1王者経験者でもある徳井義実と吉田敬。関根勤も「これは非常に難しいテーマですね…。閉校を前に、最後の思い出として漫才をプレゼントするというのはとても素晴らしい企画ですが、その前で漫才するのは辛いね」と慮るほどだ。
果たして、閉校を前にした小学校で、銀シャリととろサーモンというタイプの違う2組はどんな漫才を創作するのか?子どもたちとの交流も見どころの1時間だ!
銀シャリが向かったのは明治28年に設立された千葉県勝浦市立郁文小学校。現在の全校生徒数はわずか18名で1年生と3年生にいたっては0名なのだという。校長室へ迎え入れられるとさっそく海老根校長先生から「創立124年の歴史を考えると責任の重大さを感じています。銀シャリさんのおもしろい漫才で小学校の歴史を締めくくっていただきたい」と思いの丈が語られるものの、銀シャリの二人はそのあまりの重圧に押しつぶされそうになる。
閉校していく小学校へ、その学校オリジナルの漫才を作る…ネタ探しのために、授業を見学しつつ生徒や先生たちから話を聞いていく銀シャリの二人。学校がなくなることについては口を揃えて「寂しい」という生徒たちだが、銀シャリに授業の様子を紹介したり、校庭を案内する中で、徐々に生徒たちも笑顔が増えていく。
中でも郁文小学校の運動会で行われているユニーク競技を、生徒と銀シャリが一緒に体験した場面では、子どもたちの笑顔がはじけた。生徒たちとともに汗を流し、銀シャリの二人にとっても心に残る思い出になったようだった。
そんな悲喜こもごもの体験から、銀シャリはどんな漫才を創作したのか。体育館に集まった子供たちと地域の方々300人を前に、漫才を贈る瞬間が訪れる――。
とろサーモンが向かったのは創立95年の青森県東北町立千曳小学校。菊池校長先生からは「閉校を前に不安を感じている子どもたちに、最後に楽しい思い出を与えていただきたい」という思いが伝えられるのだが、スタジオでは関根が「閉校というシチュエーションに久保田(かずのぶ)くんがまったく似合わない可能性もある」と心配すると、小杉竜一も「久保田のせいで、下手したら閉校が早まってしまうかも…」と懸念する。そんなスタジオでの心配が的中!冒頭、田浦教頭先生から「全校生徒数は26名です」と教えてもらうと、「26名…ヒキますね」と笑いを取れないどころか悪い心象を与えてしまう久保田。
授業のようすを見学しながら生徒たちに話を聞くと、閉校を前に「寂しい!」と口々に語りだす。それでも将来の夢を真っ直ぐな眼差しで語るキラキラした姿を前に、久保田は「こんなかわいい生徒たちの前に“久保田なんか出すな!”という苦情が噴出しそう!」と頭を抱えはじめてしまう。
休憩時間には、久保田や村田秀亮の手を引きながら校庭を案内する生徒たち。自分たちで作った秘密基地を案内してもらったり、鬼ごっこを一緒にしたりするなどして、生徒たちとの親交を深めていく二人。気づけば、久保田と村田は生徒たちの真ん中で笑顔をはじけさせていた。
生徒たちからたくさんの笑顔をもらったとろサーモンの二人。果たして、体育館に集まった150名の生徒やOBたちを前に、どんな思いを込めた漫才を披露するのか…。