2019年11月16日(土) 午後2:00~3:00放送!
テコンドーを始めとするマイナースポーツの選手は、様々な苦労をかかえています。全日本選手権8連覇中の江畑秀範選手もその一人。
練習拠点や練習相手の確保は容易ではなく、海外で修行しようにも多額の費用がかかります。さらなる強さを追い求め江畑選手は他の選手とは一線を画した方法で金策に走ることに。
そんな中、テコンドー協会と選手の軋轢から新たな苦難が立ちはだかります。来年の東京五輪出場に向けての大一番にのぞむ江畑選手。果たして…。
東京五輪に出場し、メダル獲得で人生を変えたい!自分のために、人のために、テコンドー界のために戦い続ける江畑秀範の奮闘を追いかけました。
全日本選手権8連覇の実力者・江畑秀範は身長198cm、恵まれた体格で国内では敵なしも、世界の猛者に勝てない。さらなる強さを追い求め海外で修行しようとするが多額の費用がネックとなる。
思うように練習が積めない中、クラウドファンディングで支援を募り130万円を集め、ヨーロッパ遠征を実現。あらためて世界で経験を積むことの重要性を感じる。
今年4月、地道なスポンサー探しが実を結び、テコンドーを全面的に支援してくれる企業への転職を果たす。さまざまな費用を企業に負担してもらえることになり、競技に集中することができるようになった。しかし5月の世界選手権では初戦敗退。応援してくれる人たちの期待に応えられない自分の無力さ痛感する。
次なる戦いに向け、テコンドーの本場・韓国で修行を積むことを決意。鍛錬の成果を実感し始めた頃、あの事件が明らかになる。テコンドー協会と選手との軋轢が生んだ「日本代表合宿ボイコット問題」。テコンドー協会の杜撰さが連日報道される中、江畑は選手代表の矢面に立つことになった。騒動が大きくなるにつれて、江畑への取材依頼の数も増えていく。大事な一戦が目の前にあるというのに…。
9月東京五輪出場に向けての大一番「千葉グランプリ」。大会当日会場には江畑が所属する企業の多くの社員も駆けつけた。大きな期待を背負って試合にのぞむも、善戦むなしく1回戦敗退。江畑の東京五輪出場の可能性は極めて低くなった。
夢を諦めきれない江畑は11月中国で開催される「グランドスラム」大会に最後の望みを託す。この大会で予選を勝ち上がり、本戦で優勝すれば東京五輪の出場権が得られる。しかしそれはオリンピックで優勝するような難しさ。「命をかけていくしかない!」果たして…。
江畑秀範(えばた ひでのり)
1992年8月8日生まれ 27歳
大阪府出身 198cm/80kg
大阪夕陽丘学園高校から大阪産業大学。
2012年から全日本選手権8連覇中、東京五輪でのメダル獲得をめざす。
-80kg級日本代表強化指定選手。