チョ・ソンジン ピアノ・リサイタル
リスト生誕200年記念
[ピアノ]チョ・ソンジン
日時 |
2011年12月3日(土) 14:00 開演 13:00 開場 |
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会場 | ザ・シンフォニーホール |
料金 | 全席指定 3,000円 |
一般発売日 | 2011年7月24日(日) |
優先予約日 | 2011年7月21日(木) |
プログラム | ショパン:バラード 第1番 ショパン:バラード 第2番 ショパン:バラード 第3番 ショパン:バラード 第4番 リスト:愛の夢 第3番 リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調 |
お問い合わせ先 | ABCチケットセンター 06-6453-6000 |
第14回チャイコフスキー国際コンクール第3位入賞!!
チョ・ソンジン ピアノ・リサイタル
2010年ショパン生誕200年、そして今年2011年リスト生誕200年、そのリスト・イヤーの最後に登場するのは、中村紘子さんが「久々に聴いた桁外れの巨大な才能・・・」と賞賛したチョ・ソンジンさんです。2009年、浜松国際コンクールで史上最年少の15歳で優勝。繊細かつダイナミック、美しいタッチと豊かな音楽性は、強い印象と深い感動を残しました。
先ごろモスクワで開催された世界三大コンクールの一つ、チェイコフスキー国際コンクールのピアノ部門では、第3位入賞を果たしました。
そのソンジンさんが今回演奏するのは、ショパンのバラード全4曲、そしてリストのピアノ・ソナタ ロ短調です。ショパンが同郷の詩人ミッキエヴィッツの作品から霊感を受けて書いたと言われるバラード、古典的なソナタの様式からあまりに逸脱していたために同時代の聴衆を混乱に陥れたと伝えられるリストのソナタに、若きソンジンさんはどんな自身の世界を描き出すことでしょうか?
20年あるいは30年後、ソンジンさんが再びこれらの曲目を演奏することがあるでしょう。それがいつどこかであるかは分かりませんが、これから先、長い演奏生活を経て、どんな風に成長していくか、未来の証言者となるために、今この瞬間のソンジンさんの演奏を、ぜひご自身の耳でお聴きになってください。
♪♪チョ・シンジンさんに聞きました♪♪
今回のプログラムについてお聞かせください。
ショパンのバラード全4曲は、以前よりぜひ挑戦してみたいと思っていた作品でした。“バラード”は“詩”と結びついていますよね。特にこのショパンのバラードは、曲にストーリーがある特別な作品です。
最初の1曲目は20代の時に「好きな女性を思って書いた曲」、最後の4曲目は30代の時に「友達や自分の師匠が亡くなった時の心情を書いた曲」。その10年間で彼の心の変化、成長を感じることができます。2曲目と3曲目は「好きな詩人がいて、その詩人の先生の本から影響を受けて書いた曲」だそうです。
私はバラード全曲を通して、日々のことがらではなく、人生を聴いていただけるよう、努力したいと思っています。とても大きな絵のように、その人の人生を俯瞰的に表現するつもりです。
ショパンの作品は、シンプルだけれども複雑、複雑だけれどもシンプルと、ひとつの答えがない作曲家だと感じています。彼の作品はまるで歌を歌っているようですよね。ですから、まずそれを表現することが一番大事なことだと思っています。もちろん、ショパンの優雅さ、上品なところも大切です。
リストは、彼自身が偉大なピアニストでしたから、初期の作品はテクニックをひけらかすような曲が多かったと思います。しかし歳を重ねるにしたがって、まるで巡礼者のように宗教的なイメージの作風に変わりました。今回の「ピアノ・ソナタ ロ短調」は、彼が40代の時に書いた作品で、テクニック中心の曲から後期の作風へと変わるときのもの、テクニックとともに内面的なものも求められる大作です。
私が子供の時と今とでは、リストに対する考え方が変わりました。幼かった時は彼の華麗なテクニックにとても魅せられましたが、今は彼の内面的にしっかりとした、まるで文学作品のようなところに魅力を感じています。そういう意味でも、ピアニストの力量を全て見せられる作曲家だと思っています。
好きな作曲家・好きな作品を教えてください。
好きな作曲家は、シューマン、ベートーヴェン、ショパンです。
今、好きな作品はシューマンの「クライスレリアーナ」!近いうちに弾いてみたい曲です。
好きというよりは今後挑戦したい曲になってしまいますが、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ10曲は弾いたことがあるので、残り22曲を全曲弾きたいです。コンチェルトも5曲全曲を弾きたいと思っています。そして、ショパンはソナタ以外の全ジャンルをすべて弾きましたので、今後はソナタを弾いてみたいです。
これから演奏していきたいレパートリーや作品はありますか?
1900年代の音楽に関しましてはあまり触れたことはないので、これから挑戦したいと思っています。プロコフィエフのコンチェルトは弾いたことはあるのですが、ソロ曲はまだなので挑戦したいです。
ほかにはフランスの印象主義の作品にも挑戦したいと思っています。
将来の夢をお聞かせください。
ホロヴィッツやルービンシュタインのような、人々に喜びを与えられる、そして長い間愛されるピアニストになりたいです。また僕にできる範囲で、何らかの社会貢献ができればと思っています。
お客様にメッセージお願いします。
今回の日本ツアーをとても楽しみにしています。一日でも早くこのツアーをスタートしたいです!