純正ドイツ音楽の巨匠的プログラム
ウィーン放送交響楽団


ウィーン放送交響楽団は、1969年ＯＲＦ交響楽団として設立されました（ＯＲＦ＝オーストリア放送協会）。過去にはバーンスタイン、ペンデレツキ、ルトワフスキなど名立たる現代作曲家たちの作品を、作曲家自身の指揮により初演しています。
最近では、2009年に孤高のロシア人指揮者ドミトリー・キタエンコ氏指揮によりチャイコフスキー、そして2010年には2002年から同・楽団の首席指揮者を務めてきたフランス人指揮者ベルトラン・ドゥ・ビリー氏によりベートーヴェンの「田園」「運命」などが演奏されました。
今回来演するのは、2010年ドゥ・ビリー氏の後任として首席指揮者に就任した、1980年生まれの若きドイツ人指揮者、コルネリウス・マイスター氏。“Meister”とは、まるで指揮者になることが運命づけられたような名字ですが（イタリア語では“マエストロ”/「巨匠」の意）、そのマエストロ・マイスターが指揮するのは、モーツァルトの歌劇「フィガロの結婚」序曲、ベートーヴェンの「皇帝」そして「英雄」です。
「皇帝」のソロを務めるのは、1965年ウィーン生まれのシュテファン・ヴラダー氏。1985年ウィーンで開催されたベートーヴェン国際ピアノコンクールで最年少かつオーストリア人として初の優勝を果たし、国際的なセンセーションを巻き起こしました。
正統派ドイツ人指揮者＆オーストリア人ピアニストによる、純正ドイツ音楽の巨匠的プログラムにどうぞご期待ください。