光のように零れ落ちる音の粒
リーズ・ドゥ・ラ・サール　ピアノ・リサイタル
プロジェクト3×3　Vol.2-2


輝かしいコンクール歴を重ねる新進気鋭のアーティストが、東京・名古屋・大阪の3大都市でリサイタルを行なう“プロジェクト3×3” が、《第2年》を迎えます。
《第1年》は、ヴァイオリンのパク・ヘユンさん（韓国）、ピアノのリーズ・ドゥ・ラサールさん（フランス）、ヴァイオリンの三浦文彰さん（日本）、ピアノのヤン・リシエツキさん（カナダ）、そしてピアノのキム・ソヌクさん（韓国）ら新星たちが次々と来演してきましたが、《第2年》の今年5月、リーズ・ドゥ・ラ・サールさんが再び登場します。
ラ・サールさんは、ザ・シンフォニーホールに3回来場しています。最初は2008年6月、フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮／ロイヤル・フランダース・フィルハーモニー管弦楽団とモーツァルトのピアノ協奏曲第20番を共演、2回目は2010年8月、ファビオ・ルイジ指揮／ＰＭＦオーケストラのソリストとしてショパンのピアノ協奏曲第2番を演奏。
そして3度目は、昨年5月シリーズ第2弾のリサイタルで、リストの「ダンテを読んで」「葬送」「バラード第2番」「イゾルデの愛の死（ワーグナー原曲）」などを披露。技術的にも内容的にも難解で、哲学的・思索的な作品を、気負わず涼やかに演奏し、無限のイマジネーションを掻き立てられました。
ラ・サールさんが今回お贈りするのは、シューマン「子供の情景」「幻想曲 ハ長調」、そしてショパン「24の前奏曲」です。「子供の情景」は第7曲の“トロイメライ”、「24の前奏曲」は第15曲の“雨だれ”が有名ですが、今さらながら彼女のレパートリーの広さに驚かされます。
リーズ・ドゥ・ラ・サールさんの《第2年》をどうぞお聴き逃しなく！