「青い山脈」ふたたび
五郎部俊朗 リサイタル2012
〜歌は美しかった ザ・ベスト〜


「ごろうべさん」が6年ぶりにザ・シンフォニーホールに帰ってきます。皆さまからの熱いご要望にお応えして。
五郎部俊朗、日本を代表するリリック・テノール歌手。21世紀を迎えたばかりの2001年2月、ザ・シンフォニーホールで開催された「五郎部俊朗が歌う『藤山一郎とその時代』」は、ちょっとした事件でした。
27歳でイタリア留学、次々と国際コンクールに入賞し、イタリア・オペラに出演、帰国後は藤原歌劇団の「ドン・ジョバンニ」で日本デビューという正統派クラシック歌手の音楽会ということで、最初客席はどことなく緊張しているように見えました。
ところが懐かしい《藤山メロディ》と人懐っこい五郎部さんのトークが進むにつれて、いつしか舞台と客席は一つになり、前半最後の「ブンガワン・ソロ」では「ブラボー!!」の声が懸かり、「懐かしのボレロ」では最初の間奏から拍手が湧き起こり、そして「青い山脈」の大合唱のうちに演奏会は終了しました。
このシリーズはその後5回ほど開催されましたが、演奏会終了後「こんな音楽会が聴きたかった…」というお手紙を頂戴できるのも、五郎部さんのリサイタルならではのこと。
今回五郎部さんが歌うのは、藤山一郎の「影を慕いて」「長崎の鐘」「青い山脈」をはじめ、岡本敦郎、伊藤久男、さらに美空ひばりら女性歌手まで、昭和の歌謡史に燦然と輝く名曲の数々。
それでは6月、ザ・シンフォニーホールで五郎部さんとお逢いしましょう！