韓流男子の逞しきピアニズム
キム・ソヌク　ピアノ・リサイタル
プロジェクト3×3 vol.5-2


新進気鋭の5人の若手アーティストが3年に亘って東京・名古屋・大阪の3大都市でリサイタルを行なう《プロジェクト3×3》。ヴァイオリンのパク・ヘユンさん、ピアノのリーズ・ドゥ・ラ・サールさん、ヴァイオリンの三浦文彰さん、ピアノのヤン・リシエツキさんに続いて、第1年の最後に登場したのが、ピアノのキム・ソヌクさんでした。
キム・ソヌクさん、1988年ソウル生まれ。2006年、40年の歴史を持つイギリスのリーズ国際ピアノ・コンクールで、史上最年少かつ初のアジア人として優勝、世界の注目を集めました。母国である韓国での演奏会では、女性ファンの熱い歓声が飛ぶのだとか。
2012年2月のリサイタルでは、ベートーヴェンの初期のピアノ・ソナタにブラームスのバラード、そしてリストのピアノ・ソナタ ロ短調という骨太な本プログラム終了後、アンコールとして2曲目に演奏されたシューベルトの変ホ長調の即興曲が、殊のほか印象的でした。
今回2回目となるリサイタルでキムさんが選んだのは、ドイツ3大B、J.S.バッハ、ベートーヴェン、バッハの作品です。典雅なバッハのパルティータ第1番、壮麗かつ雄大なベートーヴェンの「ワルトシュタイン」、そしてブラームス最後のピアノ・ソナタ第3番。
韓流男子の力強くも暖かいピアニズムに、どうぞご期待ください。