「悲愴」「テンペスト」「月光」「熱情」
清水和音 ピアノ・リサイタル
〜王者のベートーヴェン〜


「悲愴」「月光」「熱情」――言わずと知れたベートーヴェンの3大ピアノ・ソナタです。ここ3年のザ・シンフォニーホールに限ってみても、中村紘子さん、ブルーノ=レオナルド・ゲルバー氏、ゲルハルト・オピッツ氏らが各々の解釈、それぞれのスタイルで弾き、この9月にも情熱のピアニスト、及川浩治さんが「テンペスト」「ワルトシュタイン」と共に演奏します。
そして10月、「悲愴」「月光」「熱情」に「テンペスト」を加えた4大ピアノ・ソナタを弾くのが清水和音さん。
かつて1995年から2年間わたりベートーヴェンのピアノ・ソナタ全32曲演奏会を行なった清水さんですが、ザ・シンフォニーホールでは、昨年（2012）10月「開館30周年記念ガラ・コンサート」（井上道義氏指揮／大阪フィルハーモニー交響楽団）に、急遽来日不可能になった中国のピアニスト、ユンディ・リ氏のピンチヒッターとして、盟友の小曽根真さんと共にホールに駆けつけてくれ、リストのピアノ協奏曲を演奏、熱い感動を呼んだことは記憶に新しいところです。
またその前年にはデビュー30周年記念公演として、高関健氏指揮／日本センチュリー交響楽団との共演で、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番と第3番を披露、骨太で雄々しく逞しい演奏を聴かせてくれました。
完璧な技巧と豊かな音楽性に裏打ちされた清水さんのベートーヴェンにどうぞご期待ください。